中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

IAEA(国際原子力機関)の報告書

IAEAの包括報告書が出された。 その中で最も注目されるのは、日本の行政の在り方のようだ。 いつも書いているので、くどいようだが、日本の行政の縦割り組織 は、異常と言ってよいほどで、外国では見られないものである。 国の各省庁、各都道府県、市町…

東大を出れば偉いのか?

私はこのいブログの、他の項目で勉強、読書、経験などを書いているので ダブってしまうが、ここではまとめて書いておきたい。 有名大学を出れば、それだけで有能な人材になれるのかというと、 決してそうではないと、はっきり言っておこう。そうではない人を…

復興・収束・高齢者に知恵を借りれば

原発事故以来、関係者の対応に多くの不安を感じる。 事故後、私は直ぐに50キロ圏内の子供、妊婦など、できれば 小学生の子供は避難させるべきだと、何度も書いた。がしかし、 政府だけでなく、多くの専門家と言う人たちまで「さほど問題ではない」 と言い…

高度汚染水の浄化機の性能は?

冷却のために、毎日注水するごとに、汚染水が増え続け、ついに11万トン に達しようとしている。 浄化施設が完成し試運転で水漏れが見つかり修復した後も、故障個所が 見つかった。 浄化施設は、高度な汚染水を通すために遠隔で操作されている。だから、 故…

明日は「はりま粒友クラブ」の例会

はりま粒友クラブという、あまり聞きなれないがん患者会がある。 兵庫県立粒子線医療センターで治療を受けた人たちのグループだ。 同時入院中の仲間が退院後に結成する親睦会的なものはたくさん あるらしいが、「はりま粒友クラブ」の場合は親睦会的なもので…

私流生き方(65)

書きたくないような、辛い思い出を書き終わって、これからは 気楽に書き進められる。 元町3丁目に店を持ち、従業員も増やした。仕事は順調かというと そうでもない。とにかくまだ固定客を持っていないのだから、オー ダー客がどんどん来てくれるはずもない…

原発事故後の現場の混乱

福島第1原発事故の発生当時の、現場の混乱ぶりは、そこにいなくとも 想像はできた。アメリカのスリーマイル島での事故当時の時系列を追っての 記録を読むと、福島でも当然混乱が起こっていたことが予想されるからだ。 その上、福島では全電源が失われて「真…

村上春樹さん・さすがの名講演

世界的に知られる作家の村上春樹さん。ここ数年間、ノーベル賞候補 にも上がっている。日本の作家の中では、彼の作品ほど諸外国に翻訳され 読まれている人は他にはいない。 その村上春樹さんが、スペインのカタルーニャ国際賞を受賞した。授賞式での 彼の講…

「学ぶ」「読む」「経験する」を考える(2)

つくば博覧会というのがあった。 その時に「トマトの木」が展示されたことをご記憶の方も 多いと思う。でも、多くの人々は、遺伝子操作をされた特別 なトマトだと思っていたに違いない。 しかし、展示されたトマトの木は、ごく普通のトマトの苗から 育ったも…

考え方の浅い人・深い人。視野の狭い人・広い人

世の中はなかなか面白い。何よりも複雑怪奇であって、単純ではない。 しかし、物事を単純に考える人にとっては、あっけらかんとして過ごし易い かも知れないと思う。 だからと言って特別複雑に考える必要もないが、世の中をわかろうと 思うと、やはり少し突…

東電株・ストップ高

今日の株式市場で東京電力株がストップ高をつけた。 原発事故以来、株価は下落一方だった。事故の収束に向けての 対応がスムーズでない上に、未だ多くの問題点を抱えているのに、 どうして株価が上がるのか。 今日の参議院での質疑を聞いていても東電社長は…

亀井静香さんの滑稽な喩話し

亀井さんが、今の局面を面白く表現した。 私なりに無責任に脚色し直して書いてみよう。 隣の藩の殿(菅)が乱心したらしい。この上は、一日も早く切腹して もらおうじゃないかと、直接関係のない隣藩の殿(谷垣)から家老までが 菅殿に切腹を迫っているのを…

「学ぶ」「読む」「経験する」を考える(1)

今日から「学ぶ」「読む」「経験する」を、気の向くままに 書いて連載する。 それぞれの項目を順序立てて書くと言うのではなく、思いつく ままに、気の向くままに書くので、起承転結のような文章には ならないことを、初めにご承知おきいただきたい。 何回ま…

原発をなくせば電気代が上がるのか?

すでにご存じのように、イタリアは国民投票で原発にNOを決めた。 日本では、この種の国民投票が出来ないのが残念だ。 国を滅ぶすかも知れないような、物騒なものを、国民をだまし続けながら 建設してきた政権や電力会社に対してNOと言えないのは、悔しい…

作業員の被曝が深刻に

以前から心配してきたことだが、原発事故現場で働く作業員の被曝が 深刻な状況になってきた。 東電は、本当のことはなかなか発表しないだろうが、おそらく200ミリ シーベルトを超えている人はすでに200人を超えているのではないかと 推測している。 緊急時で…

私流生き方(64)

「寿司や」顛末など 元町通り3丁目の商店街から山側に1本目の通りにあるビルの 2階に「デザインルーム・ナカハラ」が移転した。内装はすべて 自分で全部やった。ここでも家を建てた時の経験が生かされた。 元町駅から近いので便利になった。下山手通りの…

大自然には勝てないと悟るべきだ

今日の新聞に、大堤防が津波で破壊されたメカニズムが掲載されて いる。 新聞では、一つの構造パターンだけが紹介されているが、NHKのサイ エンスZEROでは、他の構造の違う堤防のすべてが津波によってどのように 破壊されたかとうメカニズムが詳しく説…

国が生活習慣病になっている

昨日は、講演会&シンポジウムのあと仲間二人と喫茶室で長い間 話し合ってきた。講演会はがん医療、がん在宅医療などだった。 今の日本には、あまりにも問題点が多すぎる。それらの問題点を改善 するためには、どうすればよいのか、考えれば考えるほど解決策…

高度放射線汚染水・時間との戦いとなった

1号機から4号機まで、今も毎日大量の水を注入している。この作業を やめれば直ちに燃料が高熱を発し大量の放射線を大気に放出される ことになってしまうからだ。4号機などでは、やや注入水を減らしただけで 温度が上がってきている。 何よりも、原子炉建…

私流生き方(63)

「婦人服オーダー」 当時、立体裁断で知られた伊東衣服研究所は、元妻が通って いた学校で、彼女は優等生でもあったので、校内の特別職業 ルームで働いた後、心斎橋大丸の西側にある専門店で働いて いた。私が住吉公園で寒空の下、野宿をしていた当時、彼女…

私流生き方(62)

「神戸で店を出す」 当時、新幹線の山陽線が開業し、西明石駅の開業が近づいて いたので、大好きだった「寿司」を始めようと考え、大変な やりくり算段の上「寿司店」を新幹線 の西明石駅 近くに開業 した。寿司店は、職人に任せて、私は夜だけ少し店に顔を…

私流生き方(61)

「新しいスタート」 36歳の軽率で無責任な行動に、自己嫌悪になってしまうが、 その前後のことなど、実は複雑だった。結果としては、私の 人生腕試しのスタートとなったが周囲に迷惑をかけてしまった。 後悔してもはじまらないから、話しを前に進めよう。 …

閑話一夜

以前にも書いたが、このブログの読者ターゲットは私の妻である。 世の中の様々な現象を、なるべく分かりやすく妻に解説出来たらと 思って書いている。 今日までほとんど日を開けることなく書いてきたが、今日はいつもより 記事量が少ない。どうしてかと言う…

原発推進は「確信犯」

辞書によれば、確信犯とは、「道徳的、宗教的、政治的な確信に基づいて なされる犯罪」とある。 原発は絶対安全と言いながら、東京、名古屋、大阪、福岡などの大都市 には作らず、大都市から遠く離れた地域に集中的に建設している。 では、大都会周辺には発…

放射線と「がん」との関係(7)

これまで6回に亘って、なるべくやさしく書いて参りましたが、書き込み などを読みますと、まだ分かって下さってないな~と思うものがかなりあります。 そのような書き込みは誤解を招きかねませんので、承認しないで 破棄しておりますので、ご承知置き下さい…

やっぱり「メルトスルー」だった!

以前に書いておいたのでご記憶の方もいると思うが、福島原発の 事故はメルトダウンではなく、やはり「メルトスルー」だった。 政府が国際原子力機関(IAEA)に提出する報告書の中で明らかに なった。 メルトスルーとは、高温で融けだした燃料棒が圧力容…

義捐金2500億円の配布遅滞は官僚の責任

今回の大震災関連の義捐金は、2500億円も集まった。 過去にない大きなものとなっている。 しかし、その義捐金が被災者になかなか届かないようだ。 すでに第1次の配布が各市町村まで届いているが、市町村 によって70%まで届いたところがあるかと思う…

「大連立」「一致団結」「ごちゃまぜ政権」か

今回の不信任案提出は、政治家のなんたるかを知る、またとない 機会となった。 何しろ、やることが汚い。神戸出身の民主党の大物議員のことは その実態を知っているだけに、どうして彼が党の大ものでいられる のかさえ、以前から不思議だった。秘書を通じて…

オフサイトセンターは電気喪失と同時に機能停止

今回の原発事故では、外部電源を失い、補助電源が作動せず、 急いで各地からかき集めた電源車は、原子炉と繋ぐことさえできず、 完全に電源アウトとなって時点で、最悪の局面を迎えていた。 電源車さえあればなんとかなると官邸に思わせたのは誰か。 官邸は…

事故のデーターを共有できているのか

福島第1原発の事故には、様々な教訓がある。 地震、津波だけがクローズアップされやすいが、予想されていない 局面に立たされて、現場も本社も官邸も慌てふためき、正確な判断が 出来ない状態であったことが次第に明るみになっている。 将来的に、今回の事…