中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

作業員の被曝が深刻に

 以前から心配してきたことだが、原発事故現場で働く作業員の被曝が
深刻な状況になってきた。
 東電は、本当のことはなかなか発表しないだろうが、おそらく200ミリ
シーベルトを超えている人はすでに200人を超えているのではないかと
推測している。
 緊急時である今回の事故現場では250ミリシーベルトまで底上げされて
いるが、この数字が安全だという根拠は全くない。
 それどころか、短期間に100ミリシーベルトを被曝することだけでも大問題
なのだ。その上、内部被曝がどれだけなのか、全く把握できていないはずだ。
 早く事故の収束をしなければならないが、多くの作業員の被曝オーバーに
よって、作業員が足りなくなるのが問題だ。
 作業員は、だれでもよいと言うものではない。各種の専門性を持っていないと
役に立たない。
 今回、汚染水浄化装置を急いで完成させなければならないのに、配管から
水漏れがあったり、バルブの開閉がうまく作動しなかったりで、試験運転さえ
できなかった。やっと作動したかと思えば、当初予定していた能力のの30%
以下だと言う体たらくだ。
 このままでは、汚染水が溢れだすかもしれない。
配管の繋ぎミス、バブルの開閉作動がしないような、技術大国日本として、
恥ずかしいような初歩的なミスが重なっているのも、極悪環境の下での
作業のためか、はたまた作業員のレベルの問題なのかと心配する。
 アメリカとフランス製の浄化装置におんぶにだっこの状態で、本当に今の
危機を乗り切れるのか。日本の技術は及ばないのか。世界に誇る技術とは、
小手先技術のことを言って来たのだろうか。信頼を取り戻せる技術力を
見せてもらいたい。