中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

放射線と「がん」との関係(7)

 これまで6回に亘って、なるべくやさしく書いて参りましたが、書き込み
などを読みますと、まだ分かって下さってないな~と思うものがかなりあります。
そのような書き込みは誤解を招きかねませんので、承認しないで
破棄しておりますので、ご承知置き下さい。
 ごく単純に言いますと、「少ない放射線でも病気になる」という思い込みが
強いようです。そうではありません。放射線を浴びたことが原因で起こる病気
の種類は限られているのです。
 その内、最も恐れられているのが「がん」なので、放射線とがんとの関係を
書き綴っています。念のために書き加えますが、強烈な放射線を大量に浴びた
場合は、それは直ぐに死と直結します。
 そのような大量の放射線を浴びることは一般市民にはないでしょうが、原発
で働く作業員には起こりうることなのです。過去にあった事例は東海村の臨界
故ですが、このことは「朽ちていった命・被曝治療83日の記録・NHK取材班」
と言う本が、新潮文庫から出ていますので、ぜひお読みください。438円で
買える本に、すさまじい内容が書かれています。
 放射線にはいろいろありますが、その内のヨウ素細胞分裂が盛んな子供
甲状腺に溜まりやすく、甲状腺がんを起こすjことがチェルノブイリ事故で
分かりました。それまでは考えられていなかったことなのです。
 今回の事故は、世界最初のものですから、これからどのようながんが発症
するか予測はできません。
 ここまで書いて、ちょっと他のブログを読んでみました。怖ろしいことが書いて
ありました。今回の福島第1原発事故では、何の問題もないと明確に書かれて
いました。しかし、それは嘘です。怖ろしい嘘です。
 そのような疑わしい記事もありますから、困ったものですが、読者の賢明さを
信じるほかありません。
 さて、どんな「がん」になりやすいのでしょうか。これまでの研究では「肺がん」
食道がん」「悪性リンパ腫」「多発性骨髄腫」「肝臓がん」などです。永年に
亘って喫煙してきた人は、細胞分裂の際にミスをおかしたDNAを沢山持って
いるでしょうから、放射線被曝によって「がん」が発症する可能性が高くなる
でしょう。
 放射線被曝だけでも「がん」になる可能性もありますが、これまでの説明の
ように、「傷を持ったDNA」が、放射線被曝が引き金となって「がん」になる
可能性の方が高いのです。このように、がんの発症には、様々なことが考え
られますから、政府は「直ちに身体に影響を及ぼすことはない」と言えるのです。