中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

内部被曝の怖ろしさ

 福島第1原発事故現場で、作業員2名の内部被曝が問題化している。
被曝問題では、多くの週刊誌や雑誌などで「さほど心配はいらない」
と書かれているものが多い。
 被曝には二通りあって、外部被ばくと内部被曝に分けられる。
通常は外部被ばくの問題だけが論じられる。外部被ばくの場合は、
よほどの被曝を受けなければ、近い将来に病変が起こることなないが、
内部被曝の場合は、必ず病変に至るとされている。
 内部被曝とは、放射性の埃を吸い込んだりしてからだの中に取り込んで
しまった場合を言う。からだの中で放射線が内部から発射されるので、
DNAなどに傷をつけやすく、がんになりやすい。
 事故現場で働いている作業員が、マスクをはずして作業をすれば
たちどころに内部被曝をしてしまうだろう。事故初期の頃に、マスクなどを
していなかった可能性もあるし、夏場に向かって暑さのためにマスクを
はずす場合もあるだろう。現場の被曝量の多さから考えると、僅かの時間
でも内部被曝が起こると考えられる。
 内部被曝は、簡単には見分けられない。特殊な機器で測定するほか
ないが、測定機器が少なく、測定が必要な人が多いので間に合わなく
なっている。
 現場以外では、事故当初の1週間程度の風向きによって大きく被曝した
地域の方などは、マスク着用がない場合、内部被曝している可能性がある。
進んで検査を受けるべきだと考えている。