中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

福島県・甲状腺がん50倍!!

 岡山大大学院の津田敏秀教授(生命環境学)が国際環境疫学会の
医学専門誌「エピデミオジー(疫学)」に10月9日に発表した論文の
中で、福島県での甲状腺がんの発症率が、通常の50倍にも達して
いると報告して波紋を広げている。
 論文では、福島県福島原発事故当時に18歳以下だった県民を対象に
実施した健康調査の結果を分析したものだという。
 外国特派員協会で会見した津田教授は、論文の詳細を説明したなかで、
原発事故から2014年末までに県が調査した約37万人を分析した結果、
二本松市」「本宮市」「三春町」「大玉村」の「福島中通り中部」
甲状腺がんの発生率が国内平均と比較して50倍に達したほか、
郡山市」で39倍などとなっていたという。
 また、チェルノブイリ原発事故の経験が生かされず、事故直後に安定
ヨウ素剤を飲ませておけば、これから起きる発生は半分くらいに防げた
はずだと、当時の政府・自治体の対応を批判している。
 チェルノブイリ事故と比べて放射性物質の放出量が「10分の1」と
公表されたことについても 「これらを踏まえて考えれば、もっと大きな放出、
被曝があったと考えざるを得ない」と指摘している。
 原発事故と甲状腺がんの因果関係は不明」だ言い続けている政府と
福島県の責任が問われることになるだろう。今後の対応を見守りたい。