原発事故以来、株価は下落一方だった。事故の収束に向けての
対応がスムーズでない上に、未だ多くの問題点を抱えているのに、
どうして株価が上がるのか。
今日の参議院での質疑を聞いていても東電社長は逃げ腰一辺倒で
補償問題でも明確な回答を避けてばかりだった。そう言う局面で株価
が上がるとは奇異な感じを受ける。
「集団ヒステリー状態」と言ってのけた。反原発がヒステリー現象なら、
イタリアの国民投票で94%もの反対があったと言うことは、イタリア人は
ヒステリーなのか。
電気代の値上がりになるとか、化石燃料の手当てをどうするのだとか、
中東の不安定を利用した発言も多くなっている。
すべては、原発を守ろうというところから出ている牽制球なのだ。
分からないような、ある意味では巨大地震発生が秒読みになっている
時に「反原発はヒステリー」発言は、電力会社の廻し者としか言いようが
ない。
そのような背景があって、政府は東電支援を決めた。そして株価が
持ち直してきている。だったら、資金的にも余裕が生まれよう。だったら、
早く補償金を払ってやったらどうなのだ。