中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発設置・大金を誰が受け取ったか

野党は、この時とばかりに政府を攻撃している。
大災害被災地の復興よりも政局の方に強い関心があるのだろう。
舛添要一氏と言えば、自民党内閣では厚労大臣だった。今は新党
改革代表であり、参議院議員である。
彼のHPを見ると、やはり菅政権を強く批判している。
批判するのは勝手だが、彼は、彼自身が原発反対運動潰しに奔走
していたことなどを忘れているかのようだ。
 
原発の危険を訴え、原発設置に反対していた人々の署名運動
妨害に加担していたことなどが、10年前に発行された「原発列島
を行く」鎌田慧著(集英社新書)の中に詳しく書かれている。
この本の中には、原発設置に際し、各電力会社が巨額の金を
ばら撒いていた実態も書かれている。
 
バス旅行や航空機による「原発見学旅行」と称する接待などは
序の口で、各地方自治体に巨額が動いていたのだ。
人口5千人の刈羽村に入った金は、電源立地促進対策交付金
で215億円、周辺地域交付金15億円。用地買収費、漁業補償費
などを含めるとお揃い額の金が動いたことになる。
市町村のトップと漁業のトップさえ押さえれば原発設置が出来ると
言われていたようだ。
信じられないような巨額の金が、交付金と言う国民の税金で支払
われ、電力会社がばら撒いた金は、電力代金に上乗せされている。
すべては国民の金なのだ。
 
詳しいことは、本を読んでいただきたいが、東電の暴走は今に
始まったことではない。
なお、日本で最初の原発労働者の労災認定は、1991年12月の
ことで、福島第1原発で働いていた人だった。
これまでに、多くの原発労働者の被曝問題が隠されてきたような
気がする。隠されていたことは、いずれ発覚し問題となるだろう。