記念行事で、原発事故後のエネルギー政策を語る中で、「設置可能な
約1000万戸の家の屋根にすべて太陽光パネルを設置することを
目指していく」と宣言した。
太陽光発電協会の2020年段階の目標戸数は530万戸だと言うから
約2倍の目標となる。
現在の太陽光発電を実施しているのは約55万戸と言われているから、
1000万戸という目標は、とてつもなく大きく、実現性に疑問がもたれている。
そのうえ菅さんは閣僚たちにも事前にこの件を話しておらず、OECDの
席上で思いついたかのように発言したと言うのだ。
さて、菅さんは閣内の不協和音まで引き起こしてまで、どうしてこんな
大言壮語を言ってしまったのだろうか。
菅さんなりの計算があっての打ち上げ花火だと私は思っている。
猛烈な反発をするだろう。
協力なくしては出来ない。少なくても数年間は両国の協力が必要となる。
日本の脱原発を世界に向けて公約は出来ない。
話しの中で、敢えて太陽光発電パネルを1000万戸の屋根に載せてみ
せる大見えを切ったのだろうと思う。
ではこれは全く不可能なことなのかと言うと、そうではない。今後20年間
の間に1000万戸実現は可能なのである、
経緯がある。それまで順調に推移していたのに、打ち切った背景には
原発推進派の意向があったのだ。
補助金が打ち切られてからは、主に輸出に頼りながらも成長を続けて
補助金に充てることによって新築家屋だけではなく、改築時にも補助を
どんどんすればよい。そして何よりも、全量買い上げの法律をつくり、
発電と送電を切り離す法律を作ることだ。
9電力の猛反発が必至だけに、これを打ち出すことが菅さんの命取り
になることは間違いないが、国民に訴え、呼びかけてほしい。