中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

災害大国なのに危機管理が整っていない日本

 地球は広い。 その広い地球の中にあって、日本ほど災害の多い国は他に
ないだろうと思う。
 インバウンドが増えていると大喜びして資金を投入して儲けてやろうと考えて
いる人が多いだろうとおもう。 しかし、目論見とは違って、必ず大損する羽目に
なることは火を見るより明らかなことだ。
 国土の広さと災害の多さを考え合わせれば分かることだが、面積単位での
災害の多さは(私は計算していないので無責任が言い方だが)断然に日本が
飛び抜けて多いだろう。
 それなのに、災害に対する危機意識が意外なほど軽薄で危機管理と言う言葉
さえ空々しいほどである。
 今回の台風21号と北海道地震で、それが分かりやすいかたちで露呈したので
みなさんも・・そうだそうだ!!と、思ってくださるだろうか?
 関空は、最も大事な部分が浸水して世界中に恥をさらした。 最も重要な部分と
いうのは、電源である。 何度も書いているので気恥ずかしいが、福島第1原発
事故は、地震のせいでも津波のせいでもない・・というと過激すぎるけれど、外部
電力が喪失していなければ、世界最大の原発事故など起こらなかったのだという
現実をよく記憶しておいていただきたい。 外部電力・・福島原発の場合は、停電時
に自動的に稼働するはずだったディーゼル発電機が地下に設置されていて津波
寄って浸水し稼働しなかった・・ということが最大の問題だった。 
 あそこには高台があった。あの高台にヂィーゼル発電機を設置しておけば、原発
死んでしまうこともなく、悲惨な原発事故も起こらなかった。
 関空福島原発と同じ轍を踏んでしまって、機器が機能しないばかりか、情報発信
までできなくなってしまった。
 北海道地震では、火力発電所の能力の偏りと、電力管理シムテムが破たんして
広大な北海道全域が停電させてしまうという間違いを犯してしまった。
 関空北海道電力も、予知できた事態であるにも関わらず、軽薄に考えていたために
重大事故につながったのだった。
 その結果・・・日本と言う国の信頼性が大きく損なわれたという事実がある。
 東京オリンピックを控えて外人の来日が増えるだろうとは思うが・・五輪までに大きな
災害が起きることがあれば、五輪開催だって難しくなる可能性もある。
 各企業は、金儲けより、もっと大事な「信頼」を得ることこそ退治なのではないか。