中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発事故は今後も起こる

 福島原発の事故直後から毎日のような発信して来たが、あまりの
馬鹿らしさに、しばらくは書かないつもりでいたが、久しぶりで
書いておきたい
 一言で言うならば、原発事故は、これからも起こるということだ。
どうしてそう言えるかには、大きく分けて二つの理由がある。
まずは天災による事故だ。世界の中でも日本ほどの地震大国は
ほかにはない。日本中が地震列島になっており、特に現在は活動期
に入っている。ここ当分(500年ぐらいのスパーンで)は、地震が多発
するに違いない。しかも、連動型巨大地震が起こる可能性が高く
なっている。
 日本の原発設置場所を見ればわかるが、詩人と無縁の地は一つも
ない。いうなれば、すべてが危険地帯に設置されているのだ。
これが火力発電所と言うのならば、電力喪失問題だけなのだが
原発の場合は、いったん事故が発生すればどうなるかは、福島原発
の事故を見れば明らかである。一度事故が発生すれば、場合によっては
日本国の半分が住めなくなる可能性も起こってくる。もちろん経済に対する
ダメージは大きく、日本沈没になりかねない。
 地震列島の上に、時限爆弾を仕掛けてあるようなもので、巨大地震
発生すれば、原発事故が起こり、人の住めない列島になりかねない。
 もう一点は、人災事故である。今回の福島原発の原因が調査されて
いるが、調査が進めば進むほどに「人災」だったと断言できそうな要素
が出てきている。
 人災とは、人間が迂闊な時に起こる。
普段から原発を知りつくし、どんな時にどんな対応をするかのシュミレーション
がしっかり行われていなければ、対応が遅れて人材となる。
今回の福島原発事故などの場合は、それらのシュミレーションが行われて
いなかったことが露呈している。それでは、事故を未然に防いだり、事故を
軽減するための作業もままならない。安全神話に所員がどっぷり漬かって
しまっていたのだろう。
 このようなことは、日本中のすべての原発にあるはずである。なぜなら
日本の原発関係者すべてが「未熟」だからである。今回の事故を受けて
未熟でなくなることを期待しているが、人材はそう簡単に育てられない。
天下の「東電」でさえ・・こんなにも未熟者が多かったというは、他の原発会社
の場合は推して知るべきだろう。
 天災と人災で、必ず原発事故は起こる。そしてそれに対応しきれない
未熟さが事故を大きくする。
 原発を40年間使用し、場合によっては20年延長するなどと、政府は
事業者寄りの発言をするようになった。のど元過ぎれば熱さ忘れるのたとえ
のように、早くも『忘れている』のである。国民の安全など、事業者の利益
の前には「屁」ほどでもないのだろう。