久しぶりにこの項(アメリカの身勝手)を書く。
今ではアメリカと中国で覇権を争っている。
アメリカは長い間にわたって世界をリードしてきたという自負が
あるだけに、その思い上がりも傲慢さも並ではない。
好き気ままに、やり放題、言い放題の感がある。
今回のイラン制裁問題は、イラ ンが核開発を進めていることを
憂慮して、イランに対して核開発を止めるように交渉したが実らず、
それならばイランの石油輸出を閉鎖してしまおうとするアメリカの
強引なまでの意図による政策である。
イランから石油を輸入し、イラン中央銀行と取引を持つすべての
金融機関に対して、アメリカの金融機関とのドル取引を禁じるという
法案をアメリカ議会で決めてしまったのだ。
日本の場合は、これまで長い年月の間、イランから多くの石油を輸入
している。急にイランからの輸入を止めろと言われても、日本の石油
事情を考えると、そう簡単に解決できるわけはない。
それでもアメリカは、イランからの石油輸入を止めないならば、日本の
銀行のドル取引を禁じるという。
逼迫していて、火力発電に頼らざるを得ず、そのために石油確保の
必要性があり、イランからの輸入を段階的に減らすということで、金融
機関への即時制裁措置を待ってほしいと交渉中である。
このように一方的に厳しい手段に出るアメリカだけに、TPP交渉に
おいても油断も隙もないし、勝手気ままな言い分を主張するに違いないと
思うのだ。
そのTPPは、1月17日から事前協議が開始された。まず17日には
行われる予定である。国民は、充分に注目してその交渉の行方を見定め
たいものだ。
話をイラン問題に戻すと、イランの核開発がどうして問題となるのだろうか。
イラクへの戦争を始めたが、ついにその証拠が出なかった。
イランの場合は、現実的に核開発を進めている可能性は大である。
を認めながらイランの核開発を問題視するところに、アメリカの身勝手が
ある。
暗殺され、核開発現場が爆発されるというような事件が多発していて
での大統領交代劇に深く関与した。ベトナム戦争の発端もCIAが作り出した。
だから、モサドが、同じようなことをやっている可能性は限りなく高いと思う。
恐ろしいことだが、世界では常識と言ってよいほど日常的なことでもある。