中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「日本国記」なぜベストセラーに?

 ベストセラーとなっているらしい「日本国紀」(百田尚樹著)をめぐり、
かなり多くの批判が寄せられているようだ。そのために文庫本を見合
わせるらしい。
 この本が、どうしてベストセラーになったのか、私は不思議でならない。
たぶん、これまでに日本国のことを一度も考えたことがなかった人たちが、
買ったのではないかとしか思えない。 著者が百田さんと言うだけで、
私は買わない。 どんな内容かほぼ見当がつくからだ。 右翼的な人の
書いたものが(しかも事実かどうかも分からないことを、さも事実である
ように書いたものを)信じられるわけがない。
 いいかえれば、日本のことを深く知ろうと思えば、このような本1冊に
頼るのではなく、中国の歴史も韓国の歴史も各自が読み込んで知って
おかなくてはならない。
 トランプさんのように自分の都合の良いように考えることは正しくない。
百田さんは、そのような視点でものを書く人だと思っている。
 アメリカがイラクを攻めたときの「大義」が間違いだったというのは、
今では誰でも知っている。間違いで他国を攻撃したのだった。
 最近では、イランに対して一方的に「核合意」を破棄して上で制裁を
決め、日本などに対して石油の輸入をやめさせ、その上でより強い制裁
を狙っている。 政治とは、身勝手に解釈して相手を攻撃するという恐ろしい
ことをやってのける。 百田さんの身勝手な記述も似ているかもしれない。