中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

私流生き方(112)

(112)
教員の募集
 
受験生とその保護者との面接に多忙の中で、教員の募集をしな
ければなりません。
その春の募集には、七十名の方が応募されました。書類選考なしで
、応募者全員と会ってみることにしました。十名ずつのグループ
面接とし、応募者同士がミーティングをする方式をとりました。
応募の条件は「高校教員の免許所持者」ですから、全員が有資格
者なのですが、まったく教師に向かない人もいます。教師になり
たいだけの人もいますし、子どもが好きでない人も含まれています。
その年は、新たに十八名の教員を採用しました。前年からの五名と
合わせ、総勢二十三名の職員となりました。教科別に採用しました
ので、ベストの人たちとはいえなかったのですが、これは学校とい
うシステムのなかでは、避けられない難しい問題なのです。
すべての教科ごとに有能な人材が欲しいのですが、教科によっては
どうしても無理な採用者も出てくるのです。また、公立高校のように
、産休などのための予備の講師を準備しておくわけにはいきません。
私立校、そして弱い立場の学校ほど、教員のスペアをおけないつら
さがあります。