中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

イラン問題は重大局面に

 EUもイランからの石油輸入を禁止した。
アメリカは世界に向かってイランからの石油輸入に対して
制裁を加えると議会で決めている。
このような動きを見て、多くの日本人はどのように感じているの
だろうか。
世界の動向は、注意深く、しかも長年にわたって見つめていないと
俄かには分かりにくい構図になっている。
今回のイラン問題は「イスラエルとアラブとの対立」という昔から
続いている因縁の問題である。
 イスラエル建国の問題を詳しく知らなければ理解し辛い要素が
たくさんある。簡単に書くと誤解を生むので、もし関心のある方は
ご自分で調べてほしい。わたしのHPにも以前に書いた記事が掲載
してあるが・・。
 アメリカとUEの呼びかけに応じないで輸入を続けると明言している
のは、インドとトルコぐらいなものである。
 あとの国は、アメリカの報復を恐れて従ってい下ろう。日本も同じである。
しかし、もし石油の輸出が止まればだたちにイランの経済は困窮して
しまう。そこでイランはホルムズ海峡の封鎖をほのめかしているので、
アメリカは2隻の空母を、イギリスは潜水艦をホルムズ海峡近辺に
派遣した。
 これらの駆け引きの結果がどうなるのか・・予想は難しい。
イランは「核兵器は作っていない、平和利用の核開発だ」と主張している。
ホルムズ海峡の封鎖ともなれば、日本のアラブ諸国からの石油輸入の
ほとんどがストップしてしまう恐れがあり、ホルムズ海峡を通らなければ、
運賃の高騰で石油も高騰する結果となり、経済に重大な影響を及ぼす
だろう。
 何よりも、イスラエルはこれまでアラブ諸国の核開発施設を空爆
いう極端なやり方でつぶしてきたという経緯がある。今回もしイスラエル
空爆という手段を使えば、イランは報復のロケット攻撃をするだろう。
 これまで何度も繰り返してきたイスラエルとアラブとの戦争がぶり返す
危険がはらんでいる。
 歴史は繰り返す・・馬鹿げた話だが、戦争をやって儲かる会社もある。
イスラエルは、世界中に兵器製造手段を持った、ある意味で世界一
恐ろしい国である。もっとも理解不可能な国と言ってもよい。
 それを抑えることができるとすればアメリカなのだが、アメリカと言う
国は、イスラエルによって操縦されている国と言ってもよい。
 この問題は、卵が先か鶏が先かの論争と同じだが、厄介なのは
戦争という人の命をかけての戦いになるという点である。