中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

トランプ氏・国連演説から見えるもの

アメリカの大統領が国連で演説したからと言って、とりたてて騒ぐ
ほどのものではないが、これまで国連を批判してきたトランプ氏
だけに、どんなことを言うのかに関心があった。
 もし、この演説の中で「パリ協定から離脱するのをやめて、積極的
に協力する」と発言していれば・・・トランプ氏の評価は上がったに
違いない。カリブ海では今週も二つのハリケーンが発生してカリブ
沿岸の島々に被害を与えている。ハリーカーンの多発をどう考える
のか・・トランプ氏のパリ協定への考え方への変化を求めた国も
多かったに違いない。
 しかし、北朝鮮とイランを批判するだけに終わった感のある演説には
予想されたものとしての評価しか得られないだろう。トランプ氏の演説に
拍手ではなく、ざわめきが目立ったのも各国の反応を知ることができる。
 北朝鮮を痛烈に批判し、追い込み反応を見る、そして戦争へのチャンス
を伺うのがアメリカと言う国がこれまでの歴史の中で取ってきた方法である。
トランプ氏もその方向で進めていくとおもう。
 イランはアメリカの批判に反発して、そこまでいうのなら各協定を破棄
するかも・・・と反論した。イランは核開発を90%以上進めているが、
それ以上に」進めないのは地勢的な要件での制約があるからだ。
 北朝鮮が核実験できるのは、国境が中国とロシアであることが幸いして
いる。何しろ・・基本的には同盟国なのだから・・。
そこがイランと北朝鮮の地勢的な違いだと言える。
そしてイランが核を持つことを一番恐れるのはイスラエルなのだ。
イスラエルアメリカを支えている国と言ってよい。イランが核を持てば
世界はどうなってしまうのかと言うような激動になるだろう。