中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「学ぶ」「読む」「経験する」を考える(2)

 つくば博覧会というのがあった。
その時に「トマトの木」が展示されたことをご記憶の方も
多いと思う。でも、多くの人々は、遺伝子操作をされた特別
なトマトだと思っていたに違いない。
しかし、展示されたトマトの木は、ごく普通のトマトの苗から
育ったものだったのだ。実ったトマトはⅠ万個にもなった。
 普通栽培では、土地の改良、品種改良、肥料計画、剪定などの
技術を駆使しておこなう。
農学部などの過去最高が3千個だったと記憶しているが、
「トマトには、神が与えら力がもっとあるはず」と信じて、
阻害要因だと考えた土を排し、肥料計画も排し、剪定を行わずに、
水耕栽培だけで後は自然に任せると言う方法をとった結果、多い
ものでは3万個も実ったと言うから驚きだ。
 私は、阻害要因の土を(父母・教師)に、肥料計画を(カリキュ
ラム)に、そして剪定を(規則・校則)に置き換えて考えてみた。
子供を自然に任せて育てたらどうなるだろうかと。人間の場合、
何もかも自然と言うのは考えられないとしても、阻害要因となる、
父母や教師が多いのも確かなことだし、規則によってがんじがら
めにして、子供の心を曲げている可能性も大きいのではないだろ
うか。「問題児」はいないが、「問題を持った子供」が多いのは、
阻害要因になる人物が子供をゆがめているからではないかと私は
考えている。
 しかし、多くの人たちが「問題児」が多いと勘違いしている
ところに問題がある。