中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

大自然には勝てないと悟るべきだ

 今日の新聞に、大堤防が津波で破壊されたメカニズムが掲載されて
いる。
新聞では、一つの構造パターンだけが紹介されているが、NHKのサイ
エンスZEROでは、他の構造の違う堤防のすべてが津波によってどのように
破壊されたかとうメカニズムが詳しく説明されていた。
もちろん、堤防によって津波の被害が軽減された部分もあるので、堤防が
すべては無駄だったと言う判断は間違いだと思う。
 しかし、長い年月と、巨大な費用を使って建設された大堤防が、あまりにも
もろく壊滅的な状態になったことには、被災地の人たちも驚いただろうが、
誰よりも設計を担当した人たちや、建設に関わった人たちが、もっとも驚いた
に違いない。その巨大な堤防に多くの人たちは信仰にも似たものを持って
いたようなのだから。
 ここで、絶対に忘れてはならないことがある。人間は、自然には勝てないと
いうことだ。自然の驚異の前には、人間は非力だと言うことを、今一度確認
すで気だと思う。
 台風を止めることもできないし、巨大竜巻を止めることも不可能だ。大雨を
止めることもできないし、大波を止めることもできない。
 石油や石炭は自然に燃えることがあったから、それを人間が利用すること
を考えついた。それは自然現象の続きでもある。しかし、原発は違う。
ウラン鉱は自然発火したりはしない。核分裂は地球上で自然に起こったりしない。
自然の中で最も恐ろしい核分裂と言うものを、不自然な形で人間が利用
しようとして、今回の事故につながった。
 津波被害地の復興には、自然の猛威には勝てないことを教訓に、子孫
たちに再び脅威を与えない計画を考えてもらいたい。そして、神の火を弄ぶ
ことに怖れを抱いてやめるべきではないだろうか。
 自然に逆らうことは、自ら滅びることになる。そう言う意味で、超高層ビル
自然に逆らったものではないだろうかと案じている。いつの日か、必ず
自然に仕返しされるだろう。