中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日本の原発レベルは低いのか

今回の原発事故で、日本の原発レベルが低いと思われる人もいる。
片や、そうではないと思う人たちもいる。
 私が思うには、日本の原発技術は世界と較べて低いとは思って
いない。かと言って、原発事故後に世界に向かって「日本の原発
安全です」と、冊子などで積極的にPRした日本原発産業会の姿勢は少し
恥ずかしい。
 日本の原発は、地震国だけあって他国に比べて劣っているとは思って
いない。優れているかもしれないと思うほどだ。
 だが、日本と言う地震津波などの厳しい自然が襲ってくる環境を考えた
時に、自然には勝てないと私は思っている。だから、日本での原発建設
には強く反対する。
 反対する理由は大きく分けて二つである。
(1) どんなに頑強に作っても、ジョイント部分と言うのは地震などには
   弱い。原発は、冷却と言う避けて通れない部分があり、そのために
   海岸での建設が条件となっている。台風、地震津波などの自然の
   猛威は、いかなる設計でも太刀打ちできないと考える。ジョイント部分の
   経年疲労によって巨大地震には耐えることが出来ないだろう。
   パニック時の計器が正常に作動しているかどうかの判断が難しいのは、
   スリーマイル島チェルノブイリ事故、今回の福島事故でも明らかになった。
   中身が見えない、計器に頼らざるを得ない中での、計器故障は重大
   事故につながる。計器類がもっと信頼度の高いものにならねばならない。
   計器類の故障は、パイプの破損や電気回路の問題点である。
   原子炉や、土台をどんなに頑強にしても、故障は起こりうる。
(2) 緊急時のシステムが、今の日本にはできていない。危機管理のあり方
   が幼稚で、パニック時の対応が心配される。
   原発事故の際には、一刻を争う中で正確な判断が要求される。
   それに対する備えが出来ていないので、事故のきっかけとなる巨大
   地震が起こりうる可能性の高い日本では、原発はいらない。