中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発再稼働・プレート列島・断層列島の安全は?

 知る人ぞ知る・・ですが、日本列島は、地球を覆っている
十数枚のプレートのうち4枚のプレートの衝突部に位置している。
日本列島は北米プレートとユーラシアプレートの2つの大陸地殻に
またがり、さらに太平洋プレートあるいはフィリピン海プレート
沈み込みによって2方向から強く圧縮されていて、年月とともに「ひずみ」が
生じて地震発生に至る。
 プレートニクス理論が発表されたころは、全く無視されたものだったが、
今では、この理論の正しさに異議を挟む学者はいない。
 こうして、地震が起こるメカニズムが解明されてはきたが、巨大地震
予知できるほどには至っていない。
 2011・3・11の大地震は、地震学会において、その規模を予測すること
すらできなかったものだ。
 しかし、予知した人たちもいる。それは「地質学者」たちだった。古文書
から得た記録を頼りに東北の太平洋岸沿いの地質を調査して、ある一定の
期間で大津波が発生している事実を確認して、地震学会などで発表したが、
全く耳を傾けてももらえなかったという。
 医療の分野でも同じだが、狭い範囲の学識だけではとらえきれない
ものがある。しかし半面、今の学術界では、どんどん専門化してきて
知識の幅が狭くなってきている。行政の縦割りと同じように、全体像が把握
できなくなってきているのだ。
 地震学会、地質学会、火山学会など、幅広い分野の学者たちが横の
連絡を密にして、総合的に判断できるシステムを構築しない限り、地震予知
津波、火山予知もできない。
 世界一地震の多発国であり、国土のいたるところに断層が走っている
我が国の上には、原発が立ち並んでいる。電力不足を口実に原発の再稼働
が時間の問題になってきている。
 安全を言うならば、原発の構造だけではなく、地球の構造解明をもっと
進めないと、本当の安全だと言えないのではないか。
 富士山の噴火も地球規模では「時間の問題」になっている。東南海、南海
地震のf連動も地球規模では「時間の問題」であり、東京での大地震
地球規模での「時間の問題」である。
 あらゆる危険が、もうそこまで迫っているのに「安全」だと、だれが決めつけ
れるのだろうか。原発事故が再び起これば、その時点で日本は終わってしまう
(世界的信用をなくして)ことをよく理解したうえで、再稼働を考えなければ
ならない。