知る人ぞ知る・・ですが、日本列島は、地球を覆っている
十数枚のプレートのうち4枚のプレートの衝突部に位置している。
日本列島は北米プレートとユーラシアプレートの2つの大陸地殻に
またがり、さらに太平洋プレートあるいはフィリピン海プレートの
沈み込みによって2方向から強く圧縮されていて、年月とともに「ひずみ」が
生じて地震発生に至る。
プレートニクス理論が発表されたころは、全く無視されたものだったが、
今では、この理論の正しさに異議を挟む学者はいない。
予知できるほどには至っていない。
すらできなかったものだ。
しかし、予知した人たちもいる。それは「地質学者」たちだった。古文書
から得た記録を頼りに東北の太平洋岸沿いの地質を調査して、ある一定の
全く耳を傾けてももらえなかったという。
医療の分野でも同じだが、狭い範囲の学識だけではとらえきれない
ものがある。しかし半面、今の学術界では、どんどん専門化してきて
知識の幅が狭くなってきている。行政の縦割りと同じように、全体像が把握
できなくなってきているのだ。
地震学会、地質学会、火山学会など、幅広い分野の学者たちが横の
連絡を密にして、総合的に判断できるシステムを構築しない限り、地震予知、
津波、火山予知もできない。
世界一地震の多発国であり、国土のいたるところに断層が走っている
が時間の問題になってきている。
安全を言うならば、原発の構造だけではなく、地球の構造解明をもっと
進めないと、本当の安全だと言えないのではないか。
富士山の噴火も地球規模では「時間の問題」になっている。東南海、南海
地球規模での「時間の問題」である。
あらゆる危険が、もうそこまで迫っているのに「安全」だと、だれが決めつけ
れるのだろうか。原発事故が再び起これば、その時点で日本は終わってしまう
(世界的信用をなくして)ことをよく理解したうえで、再稼働を考えなければ
ならない。