中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

不幸な交通事故が起こった

 先日、このブログで「歩行者は運転手を信じすぎ?」という文章を書いた。
今日、京都の祇園近くの路上で私の心配していた不幸な交通事故が
発生した。多くの死傷者が出ている模様だ。
 軽自動車でさえこれほどの死傷者が出るのだから、もっと大きな車両だったら
どんな惨事になったかと恐ろしくなる。
 今回の事故は、どうも運転者の一方的なミスのようだが、原因はまだ分かって
いない。
 いずれにしても、歩行者は横断歩道を渡るときは、速やかに渡るように
するのが安全だと申し上げたい。青信号は「進め」ではなく「進んでもいいよ」
という意味である。青信号は「安全」だという意味ではなく「気をつけて進みなさい」
「気をつけて歩きなさい」という意味なのだから。
 足のご不自由な方を多く見かけるようになってきた。高齢者社会がもたらす
現象だろう。ところが、注意してみていると、その方たちに手助けをしようと
する人はほとんど見かけない。
 何度も言うようだが、日本の場合は、車と歩行者が同じ信号を使っている。
歩行者用信号と言っても、同じ方向に対するものだから安心できるものでは
ない。それなのに、歩行者は「歩行者優先」とばかりに、」のろのろと歩く。
携帯電話の画面を見ながら渡っている人もいる。横断歩道を「素早く渡る」
ことを心がけている人は少ない。
 誤解されることを承知で言うならば、今の社会は車優先だといってよい。
欧米社会は、それをはっきりうたっている。歩行者優先などと考えていては
命が危ないのだ。
 車の運転手の中には、精神的障害者だっているに違いない。また
犯罪者になりうる精神の欠陥を持っている人もいるだろう。
しかし、社会の中に埋もれている精神障害者や欠陥者を見つけだすことは
できない。これまでに重大事故を起こした運転者もたくさんいるはずだ。
20名近い歩行者をなぎ倒して、まだ逃げようとする運転者は、何らかの欠陥者
ではないだろうか。
 高齢者の運転手もいる。運転免許更新の際に、実技試験を課していない
のも問題だ。免許証をIDカードとして考えている人に免許更新しないで、
失際に運転していない人には、免許の返還を求め、IDカードになりうる別の
ものを発行するように改めるべきだと思っている。
 運転者が、発作を起こす場合もある。いつ、どんな時に発作が起こるのかを
だれも予測できない。だからこそ、歩行者は、速やかに横断歩道を渡るべきだと
考えている。
 危険予知能力と言うのは、だれにも備わっているものだが、最近の若者
たちには、その能力が落ちているのではないかと思われる。平和ボケかも
しれない。山でも川でも街でも、危険はいっぱいだから、危機管理能力を
鍛えることが、厳しい社会を生き延びることにもつながるというものだ。