中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

閑話一夜

 以前にも書いたが、このブログの読者ターゲットは私の妻である。
世の中の様々な現象を、なるべく分かりやすく妻に解説出来たらと
思って書いている。
 今日までほとんど日を開けることなく書いてきたが、今日はいつもより
記事量が少ない。どうしてかと言うと、十数年間連載をしている豪州・
シドニー・パースで発行の邦人紙「JA・NEWS」の7月号と8月号の原稿
を書いていたからである。
 原稿が活字になる新聞の場合、ブログを書く場合の数倍のエネルギーが
要る。そう言えばブログの読者に申し訳ないが、これは私の世代の習い性
だと思う。最近は、以前のような内容の重いエッセイ記事ではなく、軽い
旅行記事をコラムとして書いているので、そんなにエネルギーが要らない
はずなのだが、どうしても構えてしまう。
 と言うわけで、今夜は無駄話を少々書いて終わりたい。
 「私流生き方」も、最近筆が鈍っている。読者の方はすでにお気づきの
ように、私の人生で最も悔いのある部分を書いているからで、素早くその
部分を通り過ぎてしまいたいのに、筆が進まない。ここを過ぎれば、私の
次の人生が音を立てて動き出すのだが・・。
 最近は、原発事故のことをたくさん書いている。
事故当初から、私の予測などがかなりの精度で的を射ていた。どうして
原発の専門がでもない私が予測できたかと言うと他でもない。
 東電のような大会社の幹部たち、原子力委員会のような官僚たち、
官邸の人たちが考えそうなことがすべて先読みできるからである。
 種明かしと言うほどではないが・・
大会社と言うのは、会社を守ることを最優先する。官僚と言うのは、情けない
ことだが国民より省益を最優先する連中なのだ。
官邸はと言うと、最優先しなければならないのは国民を守ることなのに、
我が身の保全を考える。そう言う人たちばかりが、原発事故に関係して
いる様は、国民にとって悲惨である。
 菅首相だけではなく、ここ何代かの首相だとしても同じだっただろうと思う。
多少色眼で見れば、東電は菅さんを見くびっていたのだと思う。だから重大な
報告が遅れ気味になったのだろう。
 そのような人たちが、それぞれの立場で、自分の都合の良いように考え、
判断が遅れ、大事な情報は隠し、国民を危機におとしいれる。
そう考えると、彼らが何をやらかし、次にはどうなるかが読めてくる。
現在の1号機から4号機までの実情も、私は書いてきたことから改善
されていない。今月中旬から稼働するはずの米国製とフランス製の浄化
装置にも、それほど期待出来ないだろうと思っている。
 原発のことを詳しく知れば知るほど、あまりにも馬鹿8恐ろしい)らしい
ことが多すぎて、次第に書く気も褪せてくる。もう原発の話はいいか・・と
さえ思う。もう原発事故関連の記事を書くのをやめようかとさえ思った。
 でも、立ち止まった。もう一度気を取り直して書き続けようと思っている。
これからしばらくは、多くの本などから知り得たことをわかり易く書いて
一人でも多くの人に伝えたいと思う。
原発・その怖ろしさと馬鹿らしさのいろいろ」というタイトルにでもしようかと
考えているがどうだろうか。
 やると言った以上はやるという、有言実行タイプの私は、止まらないで
困ることもある。誰かが止めてくれるまで、走り続けようか。
 こんな性格だから、言うだけで、やらない輩は好きではない。 一緒に
汗を流す人が好きである。高みの見物を決め込んだり八方美人も好きでは
ない。「・・生き方」に書いてきたように、損しても、嫌われてもわが道を行く。
  残された人生が少なくなった、耄祿爺の独り言だと、忘れて下さい。