中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

菅首相の太陽光発言の真意は?

菅首相は、パリであった経済協力開発機構(OECD)設立50周年 記念行事で、原発事故後のエネルギー政策を語る中で、「設置可能な 約1000万戸の家の屋根にすべて太陽光パネルを設置することを 目指していく」と宣言した。 太陽光発電協会の2020年段階の目標戸…

放射線と「がん」の関係(2)

人間の体には、約六十兆個から100兆もの細胞があります。こんな 数字を聞いてもピンとは来ないだろうと思います。 細胞の大きさは約10ミクロンから30ミクロンです。60兆という数字は Ⅰ万円札を積み上げたとしますと、100万円で約1センチですか…

放射線と「がん」の関係(1)

福島第1原発事故以来、日本中の人々が俄かに放射線に敏感にな りました。 もともと戦後の日本人は広島や長崎の「ピカドン」以来、放射能という 言葉に怖れを抱いてきたのです。 その反動かもしれませんが、放射線治療を受ける患者数は欧米に 較べて伸び率が…

政変・私の希望と予測

菅さん引き下ろし戦術が佳境に入っている。 なんとも見苦しい政界の政変劇あであることか。 今やらねばならぬことをやっていないから、菅は駄目だと言う。 だったら協力してやればよいのに、引きずりおろすことしか 考えていない。 津波被害にあった地域での…

「見えない放射線」「見えた煙(JRトンネル事故)」

北海道での、JRトンネル内脱線事故と火災発生の際から多くの教訓を 得ることが出来る。 火災発生に際して車掌は指令室に、線路を伝っての避難を伝えたが、 指令室からは扉を開けないようにと指示があったと言う。 乗客の誰から身の危険を感じて非常用コッ…

国歌斉唱時の起立について

最高裁で国歌斉唱時の起立を強制することは違憲ではないとの 判決が出た。大阪府では橋下知事が国家斉唱時に起立を 義務づけると主張しているのと時を同じくしたので、今後この 問題が論議されるだろう。 私の意見を書いておきたい。 国歌斉唱時に起立するの…

内部被曝の怖ろしさ

福島第1原発事故現場で、作業員2名の内部被曝が問題化している。 被曝問題では、多くの週刊誌や雑誌などで「さほど心配はいらない」 と書かれているものが多い。 被曝には二通りあって、外部被ばくと内部被曝に分けられる。 通常は外部被ばくの問題だけが論…

地震のない国・ドイツが脱原発を決定

やはり、やることが早くてすごい! ドイツの現政権は、一旦は原発継続を決めていたにも かかわらず、福島原発の事故をうけて、国民的討議を 集中的に行った結果、2022年までにすべての原発を 廃炉にすることを決定した。G8参加国ではイタリアに 次いで…

メガソーラー計画を考える

ソフトバンクの孫社長が「メガソーラー計画」を打ち出して、早々と 27府県の協議会を立ち上げてしまった。さすが先進的な事業家だと 感心している。 神奈川県の黒岩祐治知事が太陽光発電を県として積極的に推進 したいと発言したことを受けて、孫社長は即…

限度100倍に思うこと

2号機は湿度99・9%、室温36・7度、空気中の汚染度は 許容量の100倍という。 防護服を着ても5分間も作業が出来る環境ではない。 では、どうするのか。どうにかしなければ改善が出来ない。 外部からの作業だけで改善できるはずもない。 結局は、下…

私流生き方(59)

「仕事がない」 ドルショックで仕事が完全に止まってしまった。 お盆明けに従業員が出勤してきても、新たな仕事が入らない からどうしようもない。かといって休ませると他の会社に移って しまうかもしれない。熟練工を持っていないと新たな仕事にも備 えられ…

自民党の菅追及の矛盾

自民党の谷垣党首は、ここのところ菅さん追い落としに躍起となって いるようだがどうもその理由がよく分からない。 菅さんの、大災害後の行動が後手を踏んだとか、原発事故の際の 東電とのコミユ二ケーションが悪いのだと言っているらしいが、 どうもすっき…

経団連と原発との関係

楽天の三木谷社長は、ツイッターで経団連からの脱退をほのめかした。 その理由として「電力業界を保護しようとする態度がゆるせない」 とし、福島第1原発事故などをめぐる経団連の対応に批判的な姿勢を 示している。 また、関西経済連合会が23日に関西電…

原発・G8サミットの持つ意味

フランスで開催されたG8サミットにおいて、原発の安全評価の定期的な 検証を求めた内容となった。 この中で、最も注目されるのは、今後の原発建設に当たって、立地を 充分に考慮することをIAEAに求めたことだろう。 このことは、言い換えるならば、日本…

「からだの不自由な人の衣服」

今日、友人がある理由があって私の過去を洗いざらい調べてくれたようだ。 聞いてくれれば簡単に教えられたのだが、彼は自分で調べた。 それにしても良く調べていたのには驚いた。これまでに悪いことをしなくて 良かったとつくづく思う。 その彼も知らないこ…

日本の原発レベルは低いのか

今回の原発事故で、日本の原発レベルが低いと思われる人もいる。 片や、そうではないと思う人たちもいる。 私が思うには、日本の原発技術は世界と較べて低いとは思って いない。かと言って、原発事故後に世界に向かって「日本の原発は 安全です」と、冊子な…

原発城下町の身勝手

「原発城下町」と言われる町がある。その街では原発関連で生きている 人が多い。その町に、どういういきさつで原発が出来たのかは知らないが、 結果として「原発城」ができたわけである。もちろん多くの善良な人々は、 原発は絶対安全という国のお墨付きを信…

私流生き方(58)

「またしても、大きな困難が襲う」 その年の年末に引っ越した時は、まだ借入金の入金はなかった。 それを心配した鉄工所の社長は仮登記名義を自分の会社にしようと したので対決となった。「私を見損なわないでほしい。約束を守ら ない男だと思いますか」と…

地震のある国とない国

日本に住んでいると、世界中どこでも地震があるものだと錯覚している人も すくなくないが、地震のある国の方がはるかに少ない。 地震のある国は、この前にも紹介したhttp://maptd.com/map/earthquake_activity_vs_nuclear_power_plants/ に掲載されている。 …

吉田所長の処分は要らない!

海水注入問題で、独断で注入を進めた吉田署長の処分が検討 されると言う。 大地震、津波、そして外部電源遮断、補助原電喪失と続く トラブルの中で必死に戦ったのは吉田所長であり現場の東電 社員であった。 本社の連中に何が出来たと言うのか。官邸の「空気…

ドラマ・海水注入の中断はなかった!

福島第1原発事故の発生当初に、菅首相の指示で海水注入が中断された ことが大問題になっていた。 海水注入で「再臨界の恐れはないか?」と斑目委員長に尋ねたのに対して 「可能性がある」と答えたので、いったん注入をしたために事故が大きくなった のでは…

国際原子力機構の調査目的は?

いつ、だれが日本に原発を引き入れたのだろうか。 国家予算として初めて導入されたのは、1954年吉田内閣の時であった。 中曽根康弘氏が積極的に動いて議員立法として成立させたのだった。 その裏には、読売新聞の正力松太郎との連携もある。正力は、その…

反原発が世界に広がっている

福島第1原発事故を受けて、各国で原発の見直しが始まっているが、 原発を持つ国の国民の間には「反原発」に大きく傾きつつある。 イタリアは、すでにすべての原発の運転を止めているが、ドイツも全原発 の運転停止に向かっており、スイスにも同じような動き…

過酷すぎる原発事故処理の作業員

原発事故現場で働く作業員の事情の過酷さに言葉も出ない。 内部被曝も限界を超えている人が沢山出て来ているようだ。 それでも彼らは「誰かがやらねば」と、言う。命を掛けて国を 守ろうとしているのだ。 東電の社員ではなく、下請けの下請けの作業員たちな…

がっかりしたぞ小沢一郎さん

民主党の小沢一郎氏と犬猿の仲だった渡部恒三氏が、仲良く合同誕生会 を開いたと言う。誕生日を祝うのはめでたいことなのだが、この取り合わせが 気に入らない。 私は、小沢氏をいくらか買っていた。政治家なら誰もが金にまみれている。 僅かな金の流れを問…

縦割り行政の悲しさ

縦割り行政と言う言葉は、多くの人が知っている。 しかし、「縦割り行政」の何がよくて何が悪いのかを知っている人は少ない。 縦割り行政の問題点を肌で感じるのは、「役所」との厳しい交渉を経験した 人たちだろう。 縦割りと言うのは言葉通りで、役所内で…

放射能汚染水の行方は?

東電は、汚染水の移送を中断した。送り先が満杯になったからである。 トイレのないマンションで、使用済み燃料と言う、今後数百年間~百万年間 も管理に手間がかかる厄介な代物を抱えているが、想定外の事故によって 汚染水がどんどん増える。水を入れないと…

原発事故の教訓(3)

昨日、1,2号機の格納容器に穴があいているという発表があった。 政府は「解析に時間がかかったのは仕方がない」「当初の想定が甘かった」と 言った。何をいまさらと感じた人が多いはずだ。 格納容器に穴があいているだろうことは、ほとんどの人が予測して…

原発事故の教訓(2)

日本とアメリカの違いは何か。 アメリカと言う国は兵器開発が研究が盛んだ。 飛行機も戦争に使うことを目的に研究されてきた歴史がある。 飛行機は、必ずと言ってよいほど事故を起こすことは誰でも知っている。 自分が乗る飛行機は落ちないだろうと信じたい…

原発事故の教訓(1)

スリーマイル島の原発事故については、10数年も前に柳田邦男さんが 本を出しているが、月刊・文藝春秋6月号にも「恐怖の2時間18分」と題して 寄稿されているので、ぜひとも読んでいただきたいものだ。事故の際に現場が どれだけ混乱したかが良く読み取…