中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

吉田所長の処分は要らない!

海水注入問題で、独断で注入を進めた吉田署長の処分が検討
されると言う。
地震津波、そして外部電源遮断、補助原電喪失と続く
トラブルの中で必死に戦ったのは吉田所長であり現場の東電
社員であった。
 本社の連中に何が出来たと言うのか。官邸の「空気」を読み取って
中断を指示したと言う方が大きな過ちを犯しているのだ。
現場がどれほどのパニックになるかは、スリーマイル島事故報告を
みてもわかる。計器があてにならなかったり、計器の異常さに気付くのが
遅れたり・・・と、大変だったのは理解できる。
なにしろ、事故を想定して原発は作られていなかったのだから。
これほどの事故を想定した、訓練など一度もなかったはずである。
そのような極限状態の中で、中央の指示をいちいち受けなければならない
システムこそ間違いである。
 吉田所長が、中断しなかったことをもっと早く報告すべきだったとは
思うが、それが出来なかったのも東電の体質ではなかろうか。
 吉田所長の処分などすれば、現場の士気が落ちてしまうだろう。
もっと現場の苦労と、努力を褒めてやりたい。