菅さん引き下ろし戦術が佳境に入っている。
なんとも見苦しい政界の政変劇あであることか。
今やらねばならぬことをやっていないから、菅は駄目だと言う。
だったら協力してやればよいのに、引きずりおろすことしか
考えていない。
津波被害にあった地域での復興には、何よりも都市計画の
設定が急務である。それがなくして前には進めない。都市計画は
官僚たちに任せておけない。彼らの堅い頭だけでは無理なのだ。
だから、民間から有能な人を入れて充分な討議を経て都市計画を立て、
その上で、復興への足がかりとしたいものだ。
そのためには、早く段取りにかからねばならないが、政変劇を演出
されては、菅さんも地に足がつくまい。
復興対策にはやることが山ほどある。首相一人ががどんなに
頑張っても手に負えないはずだ。
そんな中での自民党からの不信任案提出を受けて与党からも
賛成者が出るかも知れないと予測されている。
万が一にも不信任されれば解散という奥の手もあるが、解散されては
せっかく当選した1年生議員にとっては厳しい結果となってしまうから、
不信任に至る数まで造反があるとは思えない。
しかし、不信任案が否決されても次から次への難問が山積していて
与党内から造反があるような状態では乗り切れまい。
だから小沢サイドでは、不信任まで持って行かず、菅さんに自主的な
退任を迫ろうとするのではないだろうか。
さてその時、菅さんはどうするか。誰かに首相の座をおとなしく譲り渡す
のか、それとも開き直るのか。
ぎりぎりまで粘って懸案事項の道筋をつけてから、潔く引退してほしい
ものである。首相としての「最高の政治決断」を気持ちよく放ってほしい
ものである。引きずり降ろそうとする連中に、ひと泡吹かせる絶好の
チャンスであり、後世に名を残すまたとない機会でもある。