中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

原発事故の教訓(2)

 日本とアメリカの違いは何か。
アメリカと言う国は兵器開発が研究が盛んだ。
飛行機も戦争に使うことを目的に研究されてきた歴史がある。
飛行機は、必ずと言ってよいほど事故を起こすことは誰でも知っている。
自分が乗る飛行機は落ちないだろうと信じたいだけで、絶対安全などと
思っている人はなかろう。
 原子力は最初は爆弾として考えられ、作られたものの内、ウラン型原爆が
広島に投下され、プルトニウム型原爆が長崎に投下された。この二つの
原爆は「戦争を早く終わらせりための必要悪」だとアメリカは言うが、そうではなく
せっかく作った原爆の効果を試してみたかったのだろうことは明らかである。
 そのようなアメリカの体質が、イランにあらぬ疑いを掛けた上で、主権国家
戦争を吹っかけ、新兵器のテストと、古い兵器の一掃をやってのけたのだった。
アメリカの国家と言うものは、そういうものである。いつか詳しく書くが、以前に
書いたものは私のHPに載せてある。
 核研究の成果を兵器として使う手段として選ばれたのが、原子力潜水艦
開発である。燃料補給なしで長く潜って行動できる潜水艦は鉄のカーテン
関係なく北極海への進出出来た。
 原子力潜水艦に積み込まれた原子炉が、現在の原子力発電炉の原型と
なっている。
 本来、平和利用に考えられたもにではなく、戦争利用として開発された
ものだから、原発も事故が起こる。原発事故がないと信じているのは日本人
だけで、アメリカでもヨーロッパでも事故に備えての避難訓練もあり、万一に
備えてヨウ素剤も配布されている。事故があることを前提に置いている国と、
事故を想定していない国の違いは大きい。
 事故が起こりうると考えれば、事故に備えての研究が進むが、事故がないと
考えれば、原発建設の研究が行われても、事故対策などの研究には
考えが及ばない。ロボット大国と言われる日本が、原発事故に対して全く
役立つロボットさえ作っていなかったのだ。