中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

黒人問題を考えてみよう

 アメリカにおいて、警官による黒人男性殺しによって全国的に

デモが拡がり、ヨーロッパにも波及した。

 先日、この問題を取り上げたときに、わたしは「アメリカという国の

宿命的なものだ」と書きました。宿命的だという考え方はいまも変わって

いません。 ただ、どうしてヨーロッパにも波及したのだろうかということを

考えてみたいと思います。 

 初めてフランスに行ったのは47年ほど前でした。その時パリの街に

苦人が多いことに驚いたものです。 N・Yほどではありませんが、ちょっと

ビックしたことを覚えています。 フランスと黒人という繋がりが分かっていな

かったからでしょう。 今では欧州の国々に黒人が多く住んでいます。しかし、

やはりとうか、どの国にも黒人差別と言うのが存在するのです。 だから、

アメリカで起こったことは象徴的な出来事として受け止められたのだと思います。

 日本にはあまり黒人は見受けられませんが、黒人たちからは、日本は差別が

少なく住みやすいと言われています。

 私個人としては、あまり黒人への違和感はありませんが、それでもバハマ

言った時には、ぎょっとしました。 アメリカなどにいる黒人とは違って、とにかく

真っ黒なのです。 黒すぎて表情が分かりません。 妻もぎょっとした様子でした。

 あの黒さも何日は住めば慣れてくるのでしょうが、3日ぐらいでは慣れないもの

です。 特に嫌な思いをしたというようなことは全くありませんから、黒さにびっくり

したというだけです。 それはヨーロッパなどでも同じことだと思うのです。

 私たちアジア人はイエローと呼ばれます。黄色人種とうことですね。本人は黄色

だとは思ってないのですが・・・(笑)黄色なんて言うと黄疸のように思ってしまう。

 黒人はアフリカで誕生した人類の大先輩であって、白も黄色もあとから変化した

だけである。 元から白かったわけでもなく、黄色だった和わけでもない。 人類の

歴史をしっかり学べば、自ずから理解できるはずだ。 どうして白くなったか、黄色く

なったか・・もね。 人類がアフリカからどのように移動したのかを知ることは楽しい

ことでもありますよね。 アメリカの場合は、この前にも書いたように、黒人は「奴隷」

として買われた身であったことが不幸の始まりです。人身売買という神も許さない

ことをしてきたアメリカという社会は、許されざる国かも知れません。 そういえば

原爆投下なんていうのも神は許さないでしょうね。 ところがその神によってトランプ

が支持されているなんて言うのは絶対に何にかも間違いだろうと思いたいのですが・・

 奴隷として牛馬のごとくに、こき使っていた奴隷がある日から解放されても、白人の

脳裏には「奴隷」として便利にこき使っていた歴史がDNAとして残っているのだと、

思うのです。  だから、黒人問題は「宿命」だと思うのです。 白人主義を唱えたいなら、

西海岸寄りの半分を黒と黄色の人たちに、国を分けなければ解決しないでしょう。

白人と言ったって、もとはアメリカに住んでいた人たちを追い出して盗んだ国なのだから、

アメリカ人が白人主義なんて言うのはおかしな話です。豪州も同じですしNLも同じでしょう。

その点では、カナダは上手に折りあっているようですね。

 人間と同等に向き合うことから始めなければ解決には至らないでしょう。