中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

アメリカでの「抗議デモ」をどうみるか??

アメリカでは、黒人男性が警察官に押さえつけられて死亡した事件への

抗議デモが、40以上の州の140都市以上で起っている。

残念なことに一部が暴徒化したりして事態がよくなる兆しが見られない。

アメリカだけではなく、デモはヨーロッパへも波及している。

米では、多くの大都市で夜間外出禁止令が出され、緊張が続いているが、

この抗議デモをどうみるか? どう考えるか?? 人それぞれ考え方、見方

が違うかもかも知れないが、私の考えていることを書いてみよう。

 アメリカには数多く渡ったし、広く見て回ったし、いろいろと経験した。

最初に渡米した時はいつだったか忘れたが、神戸市の東遊園地の側

にあった米国領事館でビザを取得して行った。 古い話だ。

 初めて渡った米国では、やはりと言うべきか、驚きの連続だったし、

たくさんの刺激をもらった。 その刺激の一つが、これだけ多人種なのに・・

上手くやって行けるんだ!!??ということだった。アメリカンドリームという

言葉が、まだまだ生きていた。今じゃ・・アメリカンドリームなんて考える人は

あまりいないんじゃないだろうか。  

 トランプ氏が大統領に当選した日・・まさか!!??と、だれもが思ったに

違いない。彼がそれまでに歩んだ半生は詳しく映像化されていたし、その

生き方には共鳴できる部分は全くない・・・と思える人だったからだ。

 でも当選した。大統領になった。 選んだ人が多くいたということだ。

その時点で・・・もう・・アメリカとはおさらばだ。あのアメリカではなくなる

だろうと予感がした。 予感が当たった・・なんて自慢できるようなこと

ではない・・・多くの人たちが同じように思っていただろうから。

 じゃ・・デモのことをどう考えるのだ?? 私は「アメリカの宿命」だと

考えている。 奴隷制度を取り入れて、アフリカから人狩りをして、

イギリスのリバプールなどを経て人身売買された黒人を奴隷とし、牛馬と

同じように扱ってきたという歴史は覆すことができない。 白人たちの

子孫は、黒人を牛馬のごとくに扱ってきたという血筋が通っている。脳裏

にもその遺伝子が続いているだろう。

 一方、奴隷制度が解放されたあとも、黒人たちはひどい差別を受け、

教育もうけられず、貧しい生活を余儀なくされてきた。そういう中で育った

人たちが辿る人生はどの国の人たちも同じようになる。

黒人たちの犯罪が多いから警官が取り締まる。黒人VS警官の図式が

できている。 悪いから取り締まる。 黒人には犯罪者が多いから黒人

は悪いのだ・・・というのは白人の側の主張だ。 この構図はいつまで

経っても変わらないだろう。宿命と言う奴だ。 だから、今回のようなことに

なっても、その時が来たか。。と思うだけだ。

 トランプは中国による香港弾圧を指弾しているが、自国民に軍隊をだす

などとは習主席に笑われるだけだ。

 アメリカの分裂は中国をどうこう言える立場ではない。 宿命からアメリ

を救える大統領が出てくるのか来ないのか?? 先は遠いぞ。

アメリカは今回の新型コロナ対策で約400兆円ほど支出を覚悟している

のだろうが、その半分を黒人救済に当てればいいのではなかろうか。

それだけの度胸があるかどうかだと思っている。