「ああ上野駅」がある。
BS日本の歌で細川たかしさんが、遠い昔を思い出したのか
泣いて唄えなくなってしまった。
細川たかしさんは、私より16歳も若い。それでも彼の頃には、まだ
上野駅が人生の出発点だった人が多かっただろうと思う。
東北地方からなら「上野駅」だが、全国各地から東京、大阪を目指して
田舎を離れた若者が多かった。
多くの人たちが、それぞれの「上野駅」を持っていたと思う。
現在の日本を作り上げてきたのは、そういう人たちの汗と涙があったから
だと・・若い人は気付いているだろうか。
年寄りは早くくたばれ!なんて思っていたら罰が当たるというもんだ。
自宅に「風呂」がある家なんて珍しかったものだ。自宅を持っている人も
少なかった。汚いアパートで暮らしながら、懸命に働いて、風呂のある
マイホームを手にしようと頑張った人たちが今の高齢者だ。
リビングルームのついているマンションなんて、つい先日にできたような
気がするほど・・昔にはなかったのだ。
読んでくださっておられる方の「上野駅」はどこなのでしょう?