新しく始まった朝ドラの「スカーレット」をみて
思い出して懐かしくなった。トンボが出てくる、古い
農機具がでてくる。大根を引っこ抜くシーンがある。
どれもこれも記憶にあるシーンばかりだ。
風呂をたくシーンがあった。風呂焚きなんて簡単
だと思っている人は経験のない人だろう。
どんどん沸かせばよいというものではなく、火加減も
大切なのだ。私の場合は「風呂」辛い思い出ばかりが
出てくる。ため池から柄杓で木桶二つに水をくみ入れ、
急坂を担いで家まで運んで風呂桶に入れる。それを
何度も繰り返さないと風呂桶を満たせないし、継水用に
一荷(木桶2杯)を備えておかなければならない。
風呂焚き番をしながら、バシャばしゃと水の無駄遣いを
されている音を聞くと・・また水汲みに行かなくっちゃ
とおもったものだった。当時背が低かった私の場合では、
急坂で前の桶が地面にあたるので余計に荷の重さが肩に
食い込んだものだった。
風呂と言えば、風呂を作ったことがある、もちろん
トイレも作った・・何もかも作った。
今と違って、既成のものがある訳でひゃないから、風呂
窯を作るのが大変だった。風呂桶は長州風呂というのを
使った。スカーレットにでてくるのも長州風呂タイプだ。
これから、ドラマを観るたびにいろんなことを思い出す
だろうな。若い人たちには想像もできない代物ばかりで
「むかしむかし」っていう感じだろうが・・つい先日の
日本の姿だったのだと・・知っておいてほしい。