中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

年寄りは、声を出さないと動けない

 いつか、なにかのドラマで観た記憶があるのですが、

年寄りの母親にむかって「いちいち、どっこいしょとか

なんとか言わんで動かれへんの? うるさいわ」という

シーンがあった。 どれを見た当時は、そうやな~~

ぐらいにおもっていたものだった。

 ところが私自身もいつの間にか、どっこしょ・・などと

口から発している。 本人は全く意識しないうちに出てくる。

最初の「どっこいしょ」は70歳を過ぎたころからだったように

おもう。 今では体を動かすたびに「うん」とか「えい!」とか

が口から勝手に飛び出している。 発声しないと、体が動かない。

情けない体になってしまったが、それでも自分のことは自分でやる

という信念だけは昔も今も変わらない。

 第1腰椎から第5腰椎までのすべてが圧迫骨折してしまって、

身長が約10センチも縮んでしまった。先日も3本のズボンの

丈上げをしたが今日丈上げしたズボンは長い間なじんできたもの

だっただけに、10センチも身長が低くなったことを今更ながら

情けなく思う。 第1腰椎とは、ヘソの真裏あたりで第5腰椎は

尾骨に近いところで腰椎の一番下になる。体を支える重要な部分で

あり、座った時などは第1から第5までのすべてに荷がかかる。

その部分がすべて骨折しているのだから、何をしても痛い。

立っても座っても痛いし歩いても歩かなくても痛い。

 妻は脊柱管狭窄症で、歩くときに痛む。だが妻は私より自分の

方が痛みがひどいと思っているらしい。テレビを楽しそうにみている

姿には痛みなど感じられないが、立った時に痛みが走るようだ。

私は、座っているときも痛い。腰椎からくる痛み、尻の肉がなくなって

椅子に当たる部分が痛む。時々椅子を変えて座る。15分に一度程度

場を変えて座りなおす。 その際に、どっこいしょ・・とか、えい!

とか発声してしまうようだ。 これを書きながら、注意していると

もう何度も座りなおしたのに、いちども発生していない。意識すると

出ないものらしい。 もしわが家に若い家族がいたら、いちいちうるさい

なと、思われていたかもしれない・・と、おもっている。

 だが、年寄りなりの苦痛があって、ついつい声が出てしまうのだろう

から・・・許してあげてね…と、私からお願いしたいのです。