中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

新型インフルエンザ特集(その一)

新型インフルエンザについては情報が多いので、多くの方々はご存じだと思うが、
情報が多い項目ほど意外と正確なことが知られていないのも事実である。
そこで、2回にわたって我流特集としてみたい。

今日のニュースでは、国内で7人目の死者が出たと報道されている。
今後うなぎ上りに死者が増えることは間違いない。
私自身がハイリスク患者であるだけに、この思いは強く、情報収集にしても
人一倍多く正確を期している。

私の場合は、まず喘息患者である。長年のステロイド錠服用による免疫不全
タイプと言う二重のリスクがある。だから、鼻茸の手術も「予後が悪医のは確実」と
やってもらえない。鼻茸のこともばかにならない。秋になれば鼻茸が充血し呼吸が
難しくなり口呼吸が増えるから風邪に感染しやすい。
このように、ハイリスク患者であるから新型インフルエンザに対しても敏感である。

南半球のオーストラリアは現在冬の終わりにさしかかっている。
オーストラリアでは、この冬に新型インフルエンザによる死者は150人を超えた
ようである。
オーストラリアの人口は約2000万人と日本と比べて圧倒的に少ない。
オリンピックなどでのメダル獲得数が多いので、多くの人々はオーストラリアの
人口も多いものと勘違いしている。

オーストラリアで最も多くの人が住んでいるシドニーの人口密度は1キロ平米で
約2000人であるのに対し、東京23区では13,500人、大阪24区では
12,000人、神戸では2700人となっている。
人口密度から新型インフルエンザの流行や死者の数を予測することが出来るかも
しれない。

14年間オーストラリアに住んでいた体験から考えると、オーストラリアの住環境は
日本とは比較にならないほどの優れものなのである。
町の中心から車で15分の我が家でさえ、日本なら10軒もの家が建とうかという
広さがあり、隣近所とも隔たっていて人と人の肌が触れ合うことはあまり見られない。
そのようなオーストラリアで、1シーズンで150人もの新型インフルエンザによる
死者が出たということは、かなり深刻に考えてよいのではないだろうか。