中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

変異株について(2)

そもそも新型コロナウイルスがどこからやってきたのかということを考えると何かが見えてきます。

新型コロナウイルスと最も近い遺伝子を持っているものがコウモリから見つかっていることから、多分コウモリが人に移したのが最初ではないかと思われています。

ほとんどの場合、自然の中にあるウイルスが何かの動物によって変化し、次に何らかの動物に感染させていくと言う連鎖が起こります。

しかし動物から人間に感染するというのはとても稀なことなのです。

動物の中では多くのウイルス病がありますが、いきなり人間に感染するなどは珍しいことなのです。

そういう意味では、新型コロナウイルスは、とても稀な経緯を経て人間に感染させ、人から人へと感染が広がったと考える以外にはありません。

もちろん中国やアメリカの軍事研究所がから菌が漏れたという、アメリカや中国の言い分もあるかもしれませんが、ここではそれを差し置いて考えることにします。

とにかく最初に武漢で見つかった新型コロナウイルスの感染力は2.5程度でした。

ヨーロッパに感染が広まり、変異した英国発のアルファ株の感染力は5にまで高まりました。(全て約した数字です)

他にも感染が広まった地域で色々と変異をしていますが、インド発のデルタ株の場合は、感染力が8から10と言われています。

変異するたびに倍々ゲームで感染力が強くなっているということです。

デルタ株に関してはウイルス量が倍と言われていますから、その驚異のほどが分かります。

変異というと、どんなふうに?と思うでしょう。

コロナウイルスの特徴でもある突起部分は、タンパク質で出来ています。(タンパク質というのは何万種類もある)

その突起部分は、スパイクと言います。

人間の体内に入り、細胞内に入る時にスパイク部分が細胞の受容体に接触して細胞内に入ってきます。

ワクチンは、簡単に言うとスパイクの邪魔をする事で細胞内に入られないようにするのです。

ご存知のように、タンパク質はアミノ酸から構成されています。

変異株の種類には、英国発のアルファ株、ペルー発のラムダ株、南ア発のベーター株、インド発のデルタ株がよく知らていますが、他にも沢山あります。

変異株の種類を表記する時に、N501Y(アルファ)、と言うように数字が入りますが、これはアミノ酸の番号です。

今後、どのように変異するのかという予測としては、次のようなことが考えられます。

◆人間の細胞の中に入り込みやすいように細胞の入り口を換えてしてしまう能力。

◆ウィルスがなるべく空気中で長く感染力をたもつ力を持つ。

◆人間がなるべくたくさんウイルスを呼吸や咳で放出するように体内でウイルスの量をたくさん生産する能力の強化。

◆別の人へ伝播する際に変異できるように変化する。

などなどです。

基本的に新型コロナウィルスは、人の細胞内で細菌のように生産する能力はありません。

自分をコピーして、他の人に移って生き延びているだけです。

だからこそ、人流を減らせば、新型コロナウィルスは、生き残れないのです。人流が増えれば、ウイルスにとって生きる機会が増えると言う事です。