人生って計画したとおりに進んでいる人もいれば、
計画なんて最初からもっていなかった人もいるのでしょう。
私の年代の人たちの子供時代には<市電の運転手さん>が
夢のような存在でしたが、それを夢見て自分の職業にした
人はほんのわずかでしょうか。夢を人生計画に取りいれた
人もいるでしょうし、夢は夢で終わった人のほうが多かった
かもしれません。
人生は旅ともいわれますが、まさしくその通りかもしれません。
思わぬところに迷い込んでしまうこともあれば、それが幸いして
宝を見つけることもあるでしよう。
86歳と5か月をすぎた私にもいろんな(まさか!)ということが
ありました。テレビ局からワイドショーの司会をやってみませんかと
誘いを受けた時は文字通りの(まさか)でした。当時はまだ録画時代
ではなく、すべては本番だけのじだいであり、何の経験もなく、低血圧で
喋るのが苦手の私でしたから・・まさか司会をなどと言われるとは
青天の霹靂でもありました。わずか一年半の経験とはいえ、舞い上がる
ような気分を味わったものでした。その後の落差も大きく、その落差が
なかったら、私は沈み込んだままで終わったかもしれません。
いまから思い出せば不思議な「旅」でした。落差から浮かび上がった
ときに「高校」を創立していました。あの時・・・だれが私を司会者へと
指名?したのかは、いまだにわからないのですが、私の人生に大きな
何かを投げつけた人だったということを感じてしまします。私を買って
くれていた人? わたしを試してみたかった人? いずれにせよ、これが
私の人生に大きくかかわっていると思えるから妙なものです。