中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

香港の2047年問題を考える・中国のホンネと香港人の思惑

英国と中国との取り決めによって「一国二制度」が終了する28年後の

2047年までまで待てない感じの習主席。 どれほど偉い人でも高齢に

なると焦りが出てくるのだろう。 もちろん権力を持っている人のばあいで

あって、金も権力もない私のような高齢者は、何の焦りもない。 望みが

あるとすれば、着地がうまく行きますようにという願いだ。今のような激痛

を抱えて長生きしたくないからだ。

 高齢者の焦りと言うことで思い出すのは太閤秀吉だ。ど田舎のどん百姓

から這い上がってきてついには日本一の位にまでなった。彼のいろんな方面の

才覚と言うのはかなり評価できる。彼はとても優れものだったと言えるだろう。

なのに・・・彼の晩年をみると朝鮮出兵をするとか、自分の身の回りのごたごた

さえ、満足に処理できなくなってしまっている。焦りなのか、高齢ゆえの病気を

持っていたのかはしらない。

 中国の習主席は現在66歳。今月の15日で67歳になる。67歳はまだ若い。

しかし28年後には94歳になってしまう。 彼がそれまで権力を持ち続けられる

か、どうかははわからないが、権力争いの激しい中国で、それまで権力をもち

続けることは至難だろう。 28年後には1国2制度もなくしてよいのだが、当然、

香港の住人たちは、それを望まない。 だから、事あるごとに中国に楯ついて

反応を確かめながら・・香港独立を狙っている。 中国は、それが分かっている

から、香港が動けば、それを機会にじわじわと・・押し込んでいく。そこは力関係

だと割り切っているのだろう。

 中国にとってはもともと・・・英国に香港を貸し与えたことに内心では憤りがある。

中国にアヘンを売りつけ、中国国民をアヘン漬けにして国を疲弊させた。そして

アヘン戦争で敗れて香港を貸し与えることにしたのだった。 もともとが・・屈辱的

な出来事だった。 今さら英国にぐちゃぐちゃ言われたくないだろう。 英国の

首相は、1国2制度を破るのなら、香港市民に英国での永住権を与えてもよい・・

などと言いだした。 前にも書いたように・・・そうなれば運動家たちの狙い通りに

なるだろう。 カナダやオーストラリアに香港人がどれほど移住したかを知っている

人ならば、わたしの言っていることが理解できると思うのだが・・。