中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

香港事情と台湾事情は異る

中国問題を考えるとき、香港問題と台湾問題を混ぜて考えてる人が多いようです。

特に日中関係と結びつけた場合に、その傾向が強いようです.

だが、香港はなぜ英国に取られていたのでしょうか?

その理由をもっともっと深く考える必要があるでしょう。

スマホ検索程度では、歴史の欠片しかわからず、中国の国民の悔しさが理解できないでしょう。

本来は香港の国民なんていなかったのですから。

現在の香港人の気持ちは理解できますが、しかし香港は元々中国のものなのです。

台湾はそうとは言えません。

古代から中国は台湾を自国だと言う認識はなかったのです。それも歴史が証明しています。

蔣介石の国民党が毛沢東赤軍に敗れ、台湾にどっと逃げ込んだのです。

今となっては、中国は台湾に沢山の魅力を感じていますが、以前の中国は台湾に投資もしてこなかったのです。

英国が東インド会社を設立し、それを足がかりにインドと関係を持ち、やがてインドを植民地にしてしまいました。

英国は中国から茶葉を大量に輸入していましたが、そのために貿易赤字となった。

それを取り戻すために、インドでアヘンを作り中国へ輸出してバランスを取ろうとしました。

しかし、アヘンを吸引すると人々は阿片中毒となり、多くの中国人がダメ人間にされてしまいました。

英国の汚いやり方です。

それに気付いた中国が阿片の輸入を止めようとしますが、英国が東インド会社を盾にとって軍隊を送り込み、アヘン戦争が起こります。

そのアヘン戦争に敗れて、香港を奪われたのです。

オーストラリア、ニュージランドも、英国人が上陸して、そこにユニオンジャックの旗を立て、英国領 だと宣言して手に入れたのです。

アフリカの多くの国も英国に植民地化されてきました。

それを、スペイン、ドイツ、フランス、オランダなどが真似をし、やがて遅れて日本もやろうとして、第二次世界大戦へとつながります。