中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

中国の動きから目が離せない・内部抗争進行中

 中国は世界の注目を集めている香港問題がある上に、台湾問題が

トランプ氏の出方で一気にクローズアップされている。台湾問題は、

すでに国際的には解決済みかと思われていたのに、トランプ氏が

中国への追い打ちをかける目的で親台湾の姿勢を強めたために、

油断ならない局面を作り出そうとしている。 トランプ氏によって作り

出された緊張とも言えるが、中国としては放ってはおけないだろうから

台湾との間に緊張が継続する姿勢を意識的に続けているようだ。

 中国には、香港問題、台湾問題の外にもう一つ大きな問題を持っている。

それは内部の権力争いである。

 習国家主席とともに国家副主席の任期制限は憲法改正で撤廃されており、

国家主席と王国家副主席による事実上の「習・王終身体制」とも呼ばれて

いるが、ここにきて王副主席の側近が3人も逮捕されたり、有罪判決を受けたり

というように王副主席から側近を剥がしはじめている。 習国家主席の香港

政策等に国内でも批判が上がっているのだろうし、それに便乗して習氏の

追い落としを図っているグループがあるのかもしれない。複雑な内部抗争の

詳細は分からないが、権力闘争が激しさを増しているのは間違いなさそうだ。

 中国は、4千年前より権力闘争を繰り返してきた国であり、それによって

磨かれてきた国でもある。 だから、外側からみての中国と、長い歴史の中で

積み上げられてきた中国とは大きな違いがあるようにおもえる。 

 現在進行中の中国の内政と外交も、外側の人間には見えない側面が大きく

横たわっているに違いないと思っている。

 内部の権力闘争が、習主席と王副主席のどちらに向かっていくのかは、今後

1年間ほどじっくり見て行かなければならない。

 香港問題についていえば、もう止まらな!!とおもう。 習体制が強硬に香港

問題を一気に片づけてしまおうという姿勢が強く出ているからだ。

香港問題によって、英国との関係悪化は避けられないが、それを承知の上で

手を付けた以上、よほど腹を決めてかかっているのだろうと思われる。

 日本、豪州、アメリカ、インドによる中国囲い込み協定?のようなものが進行中

だが、中国をこういう形で包み込んで脅迫すると、もう一段恐ろしい局面が現れる

可能性もある。 4国の出方次第では、台湾進撃もありうるかも知れないと思える

からだ。