中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

中国・大国ぶりを発揮してきた

 中国の習国家主席は、自分の足元が固まったことから、中国らしい
鷹揚さが出てきたように思う。
 かつて日本軍と激しく戦った中華民国蒋介石総統は、戦後にいち早く
「日本に対して戦時補償を求めない」と言ってくれたものだ。もし、中国が
戦時補償を求めていれば、戦後日本は立ち直れなかったかもしれないと
いう歴史に残る一大決心ともいえる。蒋介石の国民党政権は台湾へと
逃れることになったが、中国人の「大人(たいじん)」を感じさせられたものだった。
 12月13日は中国・南京を占領した旧日本軍が多くの中国人を殺害した
南京大虐殺から80年にあたる日で、大虐殺記念館で追悼式が開かれた。
習近平国家主席が3年ぶりに出席したが、演説はしなかった。 
 演説したのは兪正声中国人民政治協商会議主席で「80年の時間が流れる
中で、永遠に消せない人類の記憶になった」と強調する一方で「今年は中日
国交回復45年にあたる。両国国民が平和友好の方針を固め、未来に向かわ
なくてはならない」とも述べた。
 また、韓国首相との対談後に北朝鮮愛での戦争は容認しないと断言した。
これは、「アメリカが北朝鮮に戦争を仕掛けた場合、中国はそれを無視しない」
と公言したことになるだろう。 中国の自信の表れともいえる。
 近隣諸国とは仲良くして、アメリカの帝国主義を許さないとも受け止められる。