新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり、世界保健機関(WHO)は28日、
ウイルスの特徴や症状の傾向、中国の緊急対応などについての専門家
グループによる共同報告書を公表した。
中国国内での死亡率は全体で3・8%だったが、80歳超では21・9%に上った
としている。
専門家グループは、2月20日時点までのデータに基づいて調査・分析し、
中国や世界の対応についても検証した。
中国国内の検査で感染が確認された5万5924件のうち、症状が多かった
のは発熱(87・9%)、空ぜき(67・7%)、倦怠(けんたい)感(38・1%)、たんが
出る(33・4%)など。全体の約80%が軽度の症状で、重症は13・8%、危篤が
6・1%だった。19歳未満では重症は2・5%で、全体に比べて少なかった。