「新型肺炎」渦は収まりそうにもありませんが、中国ではどうやら、
沈静化への望みが出てきています。今日も国内では、いろいろありそう
ですが、まずは悲しい知らせから。
※ 2月20日 クルーズ船から 初の死亡者 2人 出る。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船の乗客で、
ウイルスに感染し、入院して治療を受けていた80歳代の日本人の
男女2人が20日、死亡しました。クルーズ船の乗客で死亡したのは
初めてで、国内での感染者の死亡は3人となります。
新型コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船では、乗って
いたおよそ3700人の乗員・乗客のうち、19日現在で621人の感染が
確認されています。 政府関係者によりますと、このうち、87歳の
男性と、84歳の女性の合わせて2人が20日、死亡したということです。
2人はいずれも日本人で、基礎疾患がありウイルスへの感染が確認
されたため、男性は今月11日に、女性は12日に医療機関に入院して
治療を受けていたということです。 クルーズ船の乗客で死亡したのは
初めてです。 また、国内で感染者が死亡したのは、今月13日に神奈川
県に住む80歳代の女性が死亡したのに続いて3人となります。
※ 2月20日 中国の感染者大幅に減る
中国の保健当局は、新たに新型コロナウイルスに感染した人の数が、
前日から1300人余り減少して394人になったと発表し、1日に増えた
感染者の数が先月26日以来、1000人を下回りました。
中国の保健当局、国家衛生健康委員会によりますと、新型コロナウイ
ルスに感染して死亡した人は、湖北省を中心に19日、新たに114人増
えて、中国での死者は2118人となりました。 また、中国での感染者
の数は新たに394人増えて、合わせて7万4576人となりました。
1日の間に新たに増えた感染者の数は、19日の発表より1300人余り
減少して、先月26日以来、1000人を下回りました。 中国の保健当局は
今月13日の発表から「臨床診断」と呼ばれる新たな分類を導入し、
ウイルス検査で感染が確認されていなくても、エックス線などの画像
診断で肺炎の特徴がみられた場合には、新型コロナウイルスの患者と
見なすとしていました。 しかし、19日に発表した新型コロナウイルス
に関する新たなガイドラインでは、感染を確認する診断基準に「臨床
診断」は含まれておらず、この改定も感染者の集計に影響したとみら
れます。
※ 2月20日 中国医療者の感染3千人を超える
中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大への対策に本格的に乗り出
してから1か月となりましたが、患者の急増で医療従事者の負担が長期
化し、病院内で医師や看護師が感染する事例も相次いでおり、院内感染
をどう防ぐかが重い課題となっています。
中国政府が先月20日に習近平国家主席の重要指示で本格的な対策に乗り
出してから20日で1か月がたち、この間、新型コロナウイルスの感染者
は200人余りから7万4000人以上に増え、死亡した人は2004人に上って
います。 中国の保健当局の対策チームが発表した論文によりますと、
このうち医師や看護師など医療従事者の感染は今月11日の時点で3019人
に上り、その多くは病院内での感染とみられています。 原因としては、
患者の急増に医療体制が追いつかず、防護服などの医療物資が不十分な
うえ、感染拡大の長期化で、医療従事者の疲労も蓄積していることが
あるとみられ、医療体制の拡充で院内感染をどう防ぐかが重い課題に
なっています。 こうした中、湖北省の当局は防護服などの医療物資の
確保に全力をあげるとともに、医療従事者を鼓舞するためだとして
「医療従事者の子どもについてことしの幼稚園の入園を優先する措置のほか、
高校入試の際には答案に加点する措置を取る」と発表しました。
この措置について中国のネット上では「命懸けで働いているから当然だ」と
いう意見や「ほかの子どもから見れば不公平で、優遇措置は子どもにでは
なく本人に与えるべきだ」という意見など、賛否両方の書き込みが相次い
でいます。
※ 今日もクルーズ船からは、約500人が下船の予定です。
また豪州、カナダ、などからチャーター機が飛来してきています。
それらを含めると、今日一日で800~900人が下船になる
のかもしれません。
※ 福岡市は市内に住む60代の無職の男性が新型コロナウイルスに
感染していることが確認されたと発表しました。九州で新型コロナ
ウイルスの感染者が確認されたのは初めてで、男性はことしに入り、
中国を含めた海外への渡航歴はないということです。
九州で初めて新型コロナウイルスへの感染が確認されたのは、福岡
市内に住む60代の無職の男性です。この男性は、今月13日から発熱の
症状があり、市内の病院を受診しました。 病院では自宅療養を指示
されましたが、19日になっても発熱が続いたため、同じ病院を再受診
したところ、肺に陰影が見つかり、感染症指定医療機関に入院してい
ました。男性には発熱や肺炎の症状があり、検査の結果、20日未明、
陽性が判明したということです。また、食事を取ることができ、重症
化はしていないということです。