中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

コロナとは? ウイルスとは?

 2月16日の中国の情報は、新患者数+2009人で合計68500人となり、

死亡者は+142人で合計1665人となっています。

日本では、クルーズ船から、新たに70名の感染者が見つかっています。

 さて、新型コロナウイルスについて少し詳しく書いておきます

コロナウイルスは、人や動物に感染症を引き起こす病原体なのです。

全部で7種類あります。 そのうちの4種類は、私たちがよく罹って

しまう「風邪」の原因となるものです。

 他の3種類が厄介な重症肺炎を引き起こす重症急性呼吸器症状群

(SARS)であり、中東呼吸器症候群(MERS)です。最後の

一つが現在進行形の新型コロナウイルスです。今回の新型のものは

WHOによって「COVIC-19 」と呼ばれることになりました。

 このような感染症の怖さは、病原体の感染力、人の免疫力、診断薬、

特効薬があるかないかによって、異なってきます。最初は大したこと

がないと言われていたCOVIC-19がすでにSARSの死亡者の倍

ほどの死亡者を出しているのです。致死率はインフルザでは0,1程度

であり、SARSが10%~15%、MERSが30%~40%で

あったことを思えば、COVICは現在で2%程度であり、もっと

下がるだろうと言われています。 しかし、致死率というものは

全体を捉えることができないようでもあります。

 SARSやMERSの場合は、重症状が出てから感染していたので

感染経路追跡が容易でしたから抑え込む込むことができました。

ところがCOCICの場合は、感染して3日目には感染能力をもち、

感染した本人が元気であり、そのために行動範囲が広く、幅広く

感染を広めていくという特質を持っています。 感染者自身が気

が付かないうちに他人への感染源として行動していることなのです。

そのために、感染経路の判断がむつかしく、追跡できずに広く感染

が各地に飛ぶことにもなります。 結果として、感染者が多くなり、

分母が大きくなっただけ、死者が決して少なくない数字となります。

中国ではすでにSARSやMERSの死者を大きく超えているのです。

 コロナウイルスは、表面に多数の突起があり、太陽のコロナのように

見えることか名付けられています。 コウモリや人コブララクダに感染

しているものを人が接触して、まれに感染発症すると言われますが、

人から人への感染力を持ってしまったものは人体内で「変異」を起こし

ながら、より強力なウイルスへとなるだけに脅威です。

 問題は、まだCOVICのことがなにも分かっていないことなのです。

分からないうちに「今回のウイルスは大したことはないようだ」と予断

した専門家と言う人には大きな責任があるでしょう。分かってないので

ワクチンもまだ作られていません。治療薬も決まっていませんから手さぐり

状態です。 肺炎で入院した人の中から「新型」が検出されたというのも、

初期症状が普通の肺炎とよく似ているからでしょう。 しかし、肺炎症状

が悪化しても、「新型」の検査が受けられなかったのは、検査には厚労省

が定めた括りがあったからです。「2週間以内に中国・武漢に行ったことが

あるか」「2週間以内に武漢の人たちと接触したことがあるか」などという

あまりにも大まかな括りお作ってしまったので、目の前にいる患者にも

気が付かないで、検査も行われなかったのです。 やっと、括りを緩く

して、思わぬところから感染者が見つかって大慌てをしている現状だと

言ってよいでしょう。 タクシー運転手などは、中国人との接触は日常

的でしょうし、物品販売の現場では中国人とかなりの接触をします。

その中国人が「武漢」か「湖北省」の人なのかわかるはずもない。

中国人同士の接点で、すでに感染している可能性だってあるのです。

それでも、厚労省が考えを変えて、武漢湖北省にこだわらずに検査

してもよいと決めたのは、今日の事です。それまではケースバイケース

でしかなかったのです。厚労省の出遅れ対策に業を煮やしたアメリカは

自国民をチャーター機で連れ帰ると言い、カナダもそれに同調しました。

 春節と言うタイミングの悪い人口大移動の時期が重なったとはいえ、

爆買いを期待しながら「ウイルスの爆売り」を浴びてしまった形になって

しまいました。資生堂などは商品が余っていて、昨年の同時期には品薄

だった商品を、今ではラインを止めているようです。怖がる必要は

ありませんが・・身近にも感染者がいるかも知れないという局面になって

います。 私のがん患者ですが、がん患者は免疫力が大きくダウンして

いますので、より以上の用心を心がけてください。