中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「女の気持ち」を紹介したい

 毎日新聞の読者投稿欄に「おんなの気持ち」がある(3月19日)に掲載されて
いた記事が面白いので是非紹介をと・・。 わたしの従姉妹がこの記事を書いた
方のように、高齢の両親を受け入れている。 この記事の中にある和歌が巧い
ので、唸ってしまった。

三重県の海辺の村から、2人の娘が住む奈良県に最近引っ越してきました。
住み慣れた土地を、70歳を超えて離れることには心配もいっぱいでしたが、
娘たちの助言で人生最大の決断をしました。
  理由は主に私の病。迷いもありました。生まれ育った地区は過疎化が進んで
いるものの、風光明媚(めいび)な人情味あふれた場所です。夫は「こんな良い
ところはない」と転居に難色を示しましたが、話し合いの末、承諾してくれました。
 それからが大変です。何代も続いた家の片付け、それに自分たちの終活です。
幸い、古い家を受け継いでくれる人たちも見つかり、夫婦二人の不安な新生活が
始まりました。
 娘の旦那さま方と孫たちの協力は言うまでもありません。幸い、病も今のところ
鳴りを潜めています。近所の皆さまも親切にいろいろ教えてくれます。親戚、友達
からの応援のメールや電話もありがたくて、感謝感謝です。 でも仏壇の中の両親
はどう思っているでしょうか。お許しあれ、人生いろいろよ。
 先月の毎日新聞の歌壇の中に、「娘を頼り故郷(くに)を捨て来し九十の母愛しく
もあり恐ろしくもあり」の歌を見つけ、思わず笑ってしまいました。きっと娘たちも同
じ気持ちでしょう。
 許せ、わがままな母を。72歳と71歳の親の旅立ち、これからもよろしく頼むね。
できるだけ口を慎み、可愛いばあばでいるから。そして頑張るから。』