中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

大人の発達障害を一緒に考えよう(1)

 発達障害と言う言葉が社会に浸透してきたようだ。
先ずは大学の中の人間発達系学部を見てみたいと思います。
 大阪大学神戸大学などでも以前の教育学部がなくなっています。
御影師範学校神戸大学に併合されて教育学部となっていたのですが、
教育学部では卒業後の就職が教職に限定的になるということもあり、
学部名が変えられたようです。
 大阪大学は人間科学学部の中に教育学科があります。 神戸大学
発達科学部は教育学部扱いです。共通点は非教員養成系の教育系で
あるということです。旧帝(大阪大学のような)の教育系はもともと非教員
養成系の教育系しかもたないことになっているのでいいのですが、神戸
大学の場合は旧帝ではないのでふつうに教育学部と明記すると教員
養成系にしなければなりません。しかし、神戸大は教育を科学的に見る
旧帝と同じ教育学部を設置したかったことから発達科学と学部名を変えて
います。
 こうしてみると、発達障害を専門的に研究する学部と言うのではなさそう
です。 進路を考慮して学生を受け入れやすくしたということにすぎません。
だから、以前の教育学部での発達障害研究が遅れていたことをカバー
するものではないようです。
 私が高校経営をしていた頃、生徒の多くは発達障害児でした。障害と
いうととても大げさになりますが、発達障害にもいろいろあるのです。
その頃、神戸大学の教授が「こんな素晴らしい教育をしている学校は世界
中を探してもないと思う。ぜひ学校案内の中に一文を書かせてください」と
言ってくださったことがあります。甲南大学の教授も何度も来校されました。
 発達障害が起こりやすい環境などと共に、現在発達障害で悩んでいる
人たちとも一緒に考えて行きたいと思います。