昔っていつのことをいうのでしょう。むかしは・・10年ひと昔といって
いたものですが、若い人たちの話を聞いていると3年とか5年前のことを
むかしね・・なって話し合っていたりします。 あなたにとっての昔って
何年前のことでしょうか?
私たち夫婦は結婚して31年、再婚同士です。傍目にはとても仲の良い
夫婦に見えるようですが・・それは私あ耐えているためでしょう・・と思って
いるが妻の方も同じことを考えているのかもしれません。
子供の頃から「半分青い」状態の私の耳よりも、いまでは妻の耳のほうが
悪くなってきて会話も途絶えがちになってきました。べっどで朝まで語り合って
来たことが嘘のように、いまでは睡眠薬を飲んで横たわった瞬間にぐ~~っと
眠っているのが・・妻です。
妻は78歳半、見た目と違って中身は年相応にくたばってきているようです。
そんな妻のために・・と思って・・ガスレンジを交換した。(着火の不具合があり
危険性を感じたので) 浴室には、乾燥機を設置した。入浴後にが日が発生し
ないようにこれまでふき取り作業を妻がやってきたのだが・・作業をしなくても
いいように・・・とおもう、いわば・・私から妻へのプレゼントのつもりだった。
だが、妻はありがとう・・とも、嬉しいわ・・とも・・全く・・何も言わない。
??と思っていたら・・ガスコンロには「新しい機能が邪魔で以前の機種の方が
よかった(でも着火の不具合があった方仕方がないね)と。 乾燥機の方は・・
4日目になって「つけて正解だったみたいね」という。 そうか、一応は満足して
くれたのだ・・とおもう。 結婚して31年間に妻が「ありがとう」と言ったのは2,3度
「ごめん」と言ったのは僅かに一度だけ。 私はと言うと、ありがとうは毎日連発、
ごめんなさいも何百回と言ったような気がする。
だからと言って擦れ違い夫婦ではない、趣味が似通っている。どんなスポーツも
大好き、読書大好きなので夫婦仲はよい。 とくに、昔話のなかに共通点がある
淡路島の人口(当時)8千人ぐらいの町の農村地帯なのだ。
だから、地域が違っても農村にありがちな習慣や習性、動植物などが似通って
いて共通する話が多い。 にこやかに・・じっくり話し合える素材として田舎話は
素晴らしい潤滑油の役割を果たしてくれる。 狭い町の同級生であっても、街の
部分で育った人と、農村部で育った人とでは、記憶に残っているディティールが
違うものだ。 年取ってからの夫婦には、育った環境の類似点が会話の助けに
なってくれると・・言う話でした。