中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

いじめ問題を考える・シグナルに気づけ

 文部科学省によると、全国の小中高等学校(特別支援学校を含む)におけ
2016年のいじめ認知件数は32万3143件で、調査を開始した1985年以来、
過去最多を記録した。
 上記の数字を見て、はっとした。調査が開始され1985年と言うとわたしが
高校を創立した翌年になる。 それまで調査が行われていなかった・・という
ことになるが・・文科省は現在も問題の省庁であるが、あの頃もダメな省庁
だったのだ。 やることなすこと・・的外れであり、後手後手であり、エリート
官僚かどうか知らないけれど・・現実が見えていないひとたちが物事を決めて
いるように思えてならない。
 愚痴はこの程度にして・・いじめというのは、とても微妙で複雑なので、教師も
親も気が付かないことが多いということを、多くの人が気が付いていないのです。
 わたしは学校を作るときに、職員室を外から完全に見えるようにしました。
やはり・・おもったように・・弱い生徒たちは休み時間には職員室の近くに寄って
くるのです。 職員室を完全ガラス張りにしている学校はあまりないでしょうが、
生徒の立場で物事を考えると、教師が職員室に逃げ込んでいるような現状が
よくないということです。 本当にいじめを少しでも減らそうとおもったら、全国の
小中高学校の職員室を全面ガラス張りにすることです。
 子供は、教師や親にシグナルを出します。そのシグナルに気が付かない教師、
親が多いのです。 子供から教師や親に、いじめられていることを告げ、その詳しい
内容を話すことは稀なのです。 虐めを知った学校側の対応に問題があることを
知っている生徒たちは親にも言えないのです。
 教師の質を上げること(難しいことですが、大切なことです)と、親の再教育を
文科省が本気で考えること。 親の問題が子供の問題となっていることを文科省
は気付いたうえで根本的対策を・・根気よくやるべきでしょう。
 スマホが普及して、より悪質ないじめが増えてくるでしょう。 今回フランスが
決定したように小中学生のスマホ禁止をすることも視野に入れるべきでしょう。
 シグナルを感じ取れる教師や親がどれぐらいいるでしょうか? シグナルって?
と思う教師や親も少なくないでしょう。 問題は・・そこなのです。
わたしは30年前に著書「教育の原点を求めて」(廃刊)で、ここに書いたことと
同じことを書きましたが、時代が変わっても「いじめ」問題は続くのです。