中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

教師に負担がかかり過ぎ「地毛証明書」

東京の都立高校の約6割が、生徒が髪の毛を染めたりパーマをかけたり
していないか、生まれつきの髪かを見分けるため、一部の生徒から入学時に
「地毛証明書」を提出させていることがわかった。
勘違いによる指導を防ぐ狙いがあるが、裏付けのために幼児期の写真を
出させる例もあるらしい。
 最近、教師の勤務時間増加が問題化しているが、今に始まったものでは
ない。家庭教育が崩壊状態にある家庭が多くなり、学校を託児所的な存在
だと勘違いしている親が増えているのが、第一の問題なのだ。
 本来は家庭教育の中でやるべきことを教師に期待してしまう親が増え、
教師の仕事はどんどん増えていく・・という図式になっている。
過労死ラインを超えている教師も多い。
実は、教師と言う仕事は、生徒のためを思うほど、仕事時間が増えることに
なってしまうのだ。
 外国では、どうだろうか?
入学金、授業料がかなり高額な私学は、日本のような面倒見がよい。
しかし、ちょっとのことで、一発退学という切り札を使う。ただ、日本と違って
他の高校に単位を持ったまま転校が簡単なのだ。
公立学校(小中高)では、日本のような面倒を見てはくれない。
生徒が1週間欠席していても、家庭に連絡することは、稀と言うか、その教師に
よって異なる。
日本のように生徒の面倒を見る国は珍しいのかもしれない。
「地毛証明書」まで出させて生徒を管理しようと思う学校も、それは丁寧な対応
ではなくて、手抜きだと言える。
生徒に厳しいのは中学生まででよく、高校生になってからも生徒管理を厳しく
することは、それだけ生徒の「自立」も遅れることになる。
親が子どもと「友達」「なかよし」になって、子供の社会教育を怠って(知らない?)
いる日本の現状は、どんどん日本社会を衰えさせる結果となる。
 教師の質も落ちてきている。その原因には、文科省がやってきたゆとり教育にも
一因がある。まあ・・天下りに熱心な文科省が、本当の教育について考えたことが
あるかどうかも問題なのだが・・。
管理教育は、生徒をどんどんゆがめていくのです。
私は、絶対に生徒管理というものをしなかった。生徒ととことん話し合うことが
肝要なのだ。