中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

時代が速過ぎるのか私が遅れているのか

 最近、時代の進み方が速過ぎるのか、わたしが遅れすぎているのか?と
考えることがある。 もちろん83歳という年齢を考慮すれば、私が遅れていると
いう結論がすぐにも出てきそうだが、そうだろうか?とも考える。
 自動運転の車には乗ってみようとも思わないが、自動運転の車に乗ってもいいよ
というぐらいの時代感覚はある。 AIだってある程度は理解しているし、AIの流れも
受け入れられる。 だが・・「eスポーツ」なんてうのは身震いしてしまうほど受け入れ
られない。 
 米国ではコンピューターゲームの対戦競技「eスポーツ」の能力を評価し、奨学金
出す大学が急増している。全米大学eスポーツ連盟は9日、奨学金制度のある大学は
2014年は1校だったが、今年は80校を超えたと明らかにした。
 どうしてコンピューターゲームをスポーツなどというのだろうか。
1昨日の毎日新聞の「余録」に次のようなことが書いてあった。
ペルシャの大軍がギリシャに迫り、王が一人の捕虜を尋問した。ギリシャ人は何を
しているかを問うと、今ごろはオリンピアの競技会に夢中だという。王はいぶかしげに、
その競技に勝つと何を得るのか聞いた▲勝者にはオリーブの冠が贈られると捕虜が
答えた。すると一人の将軍が「我らの敵は金品でなく栄誉だけを求めて戦う者たちだ」
と戦慄(せんりつ)した。古代の専制君主には、競技そのものが目的である今でいう
スポーツは理解を絶しただろう▲百科事典にはスポーツは「人間が楽しみを目的に
自主的に行う、多少とも競技的要素をもった身体運動」とある。スポーツが古代ギリ
シャや近代英国で開花したのも、人の自由が尊重され、対等な関係が成り立つ文明の
おかげだろう▲なのに専制君主めいた人物の好き勝手を許してきた日本のスポーツ
団体だ。きのうは暴力団元組長との交際も明るみに出た日本ボクシング連盟会長が
辞任を表明した。連盟私物化の告発が世の関心を沸騰させる中での退場宣言だった
▲競技団体の有力者のパワハラや組織私物化がアスリートを悩ませる本末転倒は
なぜあちこちで発生するのか。指導者と選手、先輩と後輩の上下関係を軸とする旧来
の運動部文化が、競技団体の組織風土も形づくる日本のスポーツ界だ▲アスリートを
息苦しい専横から解き放ち、競技団体をスポーツにふさわしい自由で透明、公正な
組織に変えていく。2020年東京五輪パラリンピックの最大のレガシー(遺産)とすべ
きはこれである。 』
 素晴らしい文章だと感動した。 だがまだ不満はある。スポーツを金儲けとして
発展させたのは誰なのか? かれらはどういう仕組みでスポーツを利用してきたのかを
書いていないことだ。 eスポーツも、どんな目的でスポーツ化しようとするのか?
 やっぱり・・私が遅れているのか・・時代の進み方がおかしいのか?? ご判断を。