中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

安倍政権と同じ構造の日大アメフト部

 とりあえず・・の一件落着だった。この状態では被害を受けた選手がわからの被害届の取り下げは
ないだろう。 今回の反則タックルから日大のアメフト部を牛耳っていた指導者たちの閉鎖的な大学
スポーツの体質があらわになり、統括団体のガバナンス(組織統治)の不全も浮き彫りになった。
 昨日の処分を行った関東学連も、あの反則が行われ、関学から問題提起されているにも関わらず、
「処分」まで日数が経ち過ぎたのではないか。 もっと早くに関東学連が本格調査ができなかった背景
には日大の内田正人前監督を頂点とした強権的な支配構図の弊害だったのだろう。
 内田前監督は関東学連にとって「手出し」しにくい権力者と映っていたに違いない。
内田氏は日大アメフトの監督であると同時に「日本大学」においては、人事担当の常務理事でもあった。
日本オリンピック委員会(JOC)副会長なども務め、アマチュア相撲界の実力者である田中英寿理事長を
後ろ盾にした「ナンバー2」であり、34の運動部の予算を管理する保健体育事務局長も兼ねていて、
人事とカネを握っていた。
 このような権力者も一旦牙城が崩れ出すと、どんどんウミがあふれ出してくる。内田氏の作り出した
「膿」は、こんごもっと露わになってくるだろう。 スポーツの指導者とはとても言えないこんな人が、どうして
長い年月に亘って日大アメフト部の監督でありえたか・・・。その辺りを解明しないと、こういう問題は
他の大学や高校でも起こり得るだろう。 組織の構造が閉鎖的ではなく民主的に運営されていることが
大切ではないだろうか。
 東京オリンピックににも見られるように元首相の森氏の存在なども同じ図式だと思う。