中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「熱き島を撮る 沖縄の写真家 石川真生」をみて

 昨夜遅く、まったく偶然にETV特集アンコール「熱き島を撮る 沖縄の写真家 石川真生」をみた。
凄い番組だった。胸を打たれた。
 いつも思うことだが・・このような素晴らしい作品が、夜遅い時間帯などで放送される。良い番組
には、なぜか「番宣」も少ない。
 昨夜の場合も、再放送を、偶然に観たに過ぎない。こんな素晴らしい作品を放送しているのに
もったいない…と思ってしまう。  NHK視聴料問題も、こういう番組をちゃんと見ている人には
異存はないはずなのだ。
 沖縄問題を考える番組は数々ある。どんな視点で番組を作られているかも大切な要点だ。
ETV特集「熱き島を撮る 沖縄の写真家 石川真生」は、大腸がんで何度も大手術を受けながら
女性の目を通して沖縄を見つめる作品だった。
 私が沖縄のことを考える時には、あの太平洋戦争の末期時においての米軍の沖縄攻撃と
上陸なのだ。 沖縄の人々は、あの戦争で最も過激な戦禍に巻き込まれた犠牲者たちである。
 戦後も犠牲を強要された人たちだ。 その沖縄の中にあっても、同報間に差別があったこと
が描かれていた。 情熱と愛情と、ある種の怒りを力に、ずたずたに切り刻まれた身体、カメラ
を持つのさえ大変ななかで、にっこり笑いながら沖縄を見つめるなかでカメラで切り取っていく。
 石川真生さんは、凄い。写真絵巻が圧巻だった。