中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

縦割り行政が「伏魔殿」を作った

 石原慎太郎、元・都知事自ら「東京都は伏魔殿だ」と言っている
 のだから間違いなかろう。
 豊洲移転問題は、東京都がこれまで恐ろしいほどの杜撰さであったかと
 いうことを立証する形となった。
 小池さんも、まさかここまで腐敗していたとは思っていなかったかも
 しれない。辞書で調べると・・
  ふくま‐でん【伏魔殿】
   1 魔物のひそんでいる殿堂。
   2 見かけとは裏腹に、かげでは陰謀・悪事などが絶えず企(たくら)
     まれている所。「政界の伏魔殿」 など。

  と、なっている。
  どういう魔物なのか。実はこの魔物は、政府の各官庁、府県、市町村に
  まで住み着いている。
  小池さんは、一言で「縦割り行政が原因でしょう」と言っているが、まさに
  その通りと思う。
   ところが、エリートたちが支配する各官庁、都道府県から末端の市町村の
  お役人たちが、縦割り行政について知らない、わかっていないのだ。
  彼らは、これが日本流だと考えているかもしれないし、「これが普通」だと
  思っているのだろう。
  何よりも、日本の縦割り行政が、西欧諸国の横つながり行政と、どう違うの
  かさえ知らない。
  一番無知なのは国民であって、縦割り行政に泣かされた一部の人しか、その
  悪政に気が付いていない。
  衝立一つ離れているだけで、情報が共有できていない縦割り行政は、無駄使い
  を生み、今回のような好き勝手な契約まで行われてしまう。
   1999年、石原知事が当選して間もないころ、私は都が開催してくれた
  レセプションの冒頭にお礼のあいさつをする役割だった。
  直前の外務省での会議が延長され、石原さんと親しく挨拶できなかった
  ことを、その時は悔いたが、いま思うと、あの人と握手などしなくて良かった
  と思っている。
  なぜならば、その翌日に両陛下と握手していただいたのだから、石原に汚され
  なくてよかったと思っている。
   それはさておき、国民の皆さん、縦割り行政とはどういうものか、しっかり
  勉強していただきたい。