ドクターストップと言う言葉はあるが、今日は「妻ストップ」を書く。
日本での過酷な日々を終えて、カナダ~オーストラリアへと移住した。
豪州・パースでは妻が夢見たというプール付きの大きな家に住むことが
できた。
ところが、私の性格がそうするのかどか・・何もしないでいるわけがない。
このブログのJANEWSのところに書いているように、14年間の大半を
ボランティアに割いてきた。
2005年、前立腺がんになったことをきっかけに帰国しようかと言うことに
なり、住み慣れたパースを離れて、思い切って帰国したが、その際に
妻から「日本に帰ったら今度は何もしないでね。」と、釘を刺されていた。
ところがどっこい、「はりま粒友クラブ」(粒子線治療仲間の会)を結成し、
「日本がん楽会」を立ち上げ、、がん相談は深夜まで受け付けるなど
休む暇もない。
昨夜、見舞いに来た娘が「退院したら、豚の角煮を作ってくれる>
しばらく食べていないけど、あの大根やジャガイモのの入ったチラシ寿司
も美味しいよね」という。
いいよ、いいよ、退院したら真っ先に豚の角煮を作ろうか、ちらし寿司も
作ろうか・・・・と話していたら、妻が「何を言ってるのよ、退院しても
なにもしたらだめ。まだ何かやろうとしているのね、ちょっと動いただけで
そんなに苦しいのに、絶対だめよ」と、妻ストップがかかった。
まあ、そうだな・・酸素を吸入しながら台所に立っていては危ないよな・・
と思う。
何でもやりたい私だが、これからはやることがどんどんなくなってしまう。
さびしいよな。