中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

肺塞栓症(16)妻ストップ

 ドクターストップと言う言葉はあるが、今日は「妻ストップ」を書く。
 日本での過酷な日々を終えて、カナダ~オーストラリアへと移住した。
 豪州・パースでは妻が夢見たというプール付きの大きな家に住むことが
 できた。
 ところが、私の性格がそうするのかどか・・何もしないでいるわけがない。
 このブログのJANEWSのところに書いているように、14年間の大半を
 ボランティアに割いてきた。
 2005年、前立腺がんになったことをきっかけに帰国しようかと言うことに
 なり、住み慣れたパースを離れて、思い切って帰国したが、その際に
 妻から「日本に帰ったら今度は何もしないでね。」と、釘を刺されていた。
 ところがどっこい、「はりま粒友クラブ」(粒子線治療仲間の会)を結成し、
 「日本がん楽会」を立ち上げ、、がん相談は深夜まで受け付けるなど
 休む暇もない。
 昨夜、見舞いに来た娘が「退院したら、豚の角煮を作ってくれる>
 しばらく食べていないけど、あの大根やジャガイモのの入ったチラシ寿司
 も美味しいよね」という。
 いいよ、いいよ、退院したら真っ先に豚の角煮を作ろうか、ちらし寿司も
 作ろうか・・・・と話していたら、妻が「何を言ってるのよ、退院しても
 なにもしたらだめ。まだ何かやろうとしているのね、ちょっと動いただけで
 そんなに苦しいのに、絶対だめよ」と、妻ストップがかかった。
 まあ、そうだな・・酸素を吸入しながら台所に立っていては危ないよな・・
 と思う。
 何でもやりたい私だが、これからはやることがどんどんなくなってしまう。
 さびしいよな。